日経平均は3万円を超え8連騰、小型グロース株の動き

週明けの日経平均は8日続伸。3万円どころか、31,000円をも上回る展開となってきました。4月の8連騰超えにトライです。

さて、前回のコラムでは「マザーズ指数の動向に注視」と題して、日経平均やTOPIXの上昇の持続性へのカギは小型グロース株主体のマザーズ指数が保ち合いを上放れることが必要、という点を解説しました。

海外投資家は4月以降、日本株に買いを入れていますが、それはプライム市場に言えることで、グロース市場では売り越し基調を続けています。この先の日本株上昇の持続性を考える上では、個人の売買比率が大きいグロース市場、特に小型グロース株の上昇が欠かせません。

単純に年初から5月22日現在、TOPIXが15%上昇しているのに対し、小型グロース株主体のマザーズは3%程度にとどまり、相対的な出遅れ感が目立ちます。この小型グロース株が不利な状況は日本だけではなく、米国も同様に小型株指数のラッセル2000が低迷しています。 

ただ、ラッセル2000は5月22日、主要3指数をアウトパフォームし、1,795.38ポイントまで上昇しました。小型グロース株上昇の前兆でしょうか。4月17日の戻り高値1,802.84ポイントを上抜けると底打ち機運が強くなり、マザーズの刺激材料になるかもしれません。

グロース市場の注目銘柄

マザーズ自体を売買するのは簡単ではありません。そこで、グロース市場の中で、株価が25日移動平均線を上回っていて、かつ、25日移動平均線が上向きを保つ、PBRが低い銘柄を検索しました。東証が改善策の開示を要請したPBR1倍割れの企業にはグロース市場は含まれていませんが、銘柄をより絞り込む意味でPBRを対象項目に加えたわけです。

まとめると、グロース市場で株価が上向きの25日移動平均線を上回っている銘柄を前提に、PBRが2.0倍未満、PERが100倍未満、今期増収・増益予想(企業予想)の銘柄を以下に選出してみました。

それは、SBIインシュアランスグループ(7326)、アンビション DXホールディングス(3300)、ランディックス(2981)、ダブルエー(7683)、松屋アールアンドディ(7317)です。

あくまでも私独自の選定方法ですので、実際の投資は自己判断で、お取り扱いにはご注意ください。