7連騰の日経平均、年初来高値を更新するか
週明けの日経平均は7連騰となりました。2022年7月22日までの7連騰以来のことで、年初来高値の3月9日高値(28,734円)更新が目前に迫っています。
ただ、ここは正念場です。2022年8月17日高値(29,222円)を起点にして、3月9日高値を通る上値抵抗ラインまで上昇しました。4月17日のローソク足は5日ぶりの「陰線」「十字」で、3月9日高値時に示現した5日ぶりの「陰線」「十字」と同じパターンです。
3月20日安値から4月17日までの上げ幅は1,569円となり、2月22日安値から3月9日高値までの上げ幅1,518円を上回った点はポジティブですが、この程度の差だと同等レベルの範疇です。つまり、直前の上げ幅と同値幅を上げ切った可能性があるということで、短期的には反転下落に転じる想定も必要です。
外部環境から予測する、今後の日経平均
日経平均を取り巻く外部環境を眺めると、米10年債利回りは3月22日につけた戻り高値(3.64%)を切り下げる上値抵抗ラインまで上昇しました。一目均衡表でみると、遅行スパン(現在の価格を26日前にずらしたラインチャート)が当時の価格に下から接するタイミングに入ってきました。
米ドル/円相場も一目均衡表でみると、同じタイミングです。これは相場基調に変化が生じるタイミングである可能性を示唆しています。すべてのケースに言えることではないのですが、接した両者の位置関係が入れ替われば、相場基調が変わるサインになり得ます。
今回の場合、米10年債利回りも米ドル/円相場も、これから遅行スパンと当時の価格の位置関係が入れ替われば、「米金利の一段の上昇→米ドル高・円安」に勢いが増す可能性が高くなります。
しかし、両者の入れ替わりがなく、今の状態が続くなら、「米金利低下→米ドル安・円高」と予想できます。どちらになるかは、日本株にとっては非常に重要です。当たり前のように、そのどちらかになる可能性が高いわけですが、今週はそれが明確になるタイミングになりそうで、留意が必要です。