【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,601.15 △327.00 (4/3)
NASDAQ: 12,189.45 ▼32.45 (4/3)
1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は原油先物価格の大幅上昇を受けて石油関連株に買いが入ったことで4日続伸となりましたが、ナスダック総合株価指数は主力ハイテク株の一角に売りが出たことで4日ぶりに反落となりました。28ドル安でスタートしたダウ平均ですが直ぐにプラスに転じると大きく上げ幅を広げ朝方に358ドル高まで上昇しました。その後伸び悩むと昼前に一旦120ドル高程度まで上げ幅を縮めました。しかし、午後に入って再び上げ幅を広げると結局327ドル高の33,601ドルで取引を終えています。また、S&P500株価指数も15ポイント高の4,124ポイントとなっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は32ポイント安の12,189ポイントとなりました。
2.経済指標等
3月の米ISM製造業景況感指数は46.3と前月から低下し2年10ヶ月ぶりの低水準となり市場予想も下回りました。2月の米建設支出も前月比0.1%減となり市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、エネルギーが5%近く上昇したほか、ヘルスケアも1%余り上げました。一方で4業種が下げ、不動産と一般消費財・サービスが1%近く下落しています。
4.個別銘柄動向
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の一部が自主的な減産を表明し原油先物価格が大幅上昇となったことで石油関連株が高く、シェブロン(CVX)が4%余り上げたほか、エクソンモービル(XOM)も6%近く上昇しました。コノコフィリップス(COP)も9%以上上げ、油田開発のハリバートン(HAL)も8%近く上昇しています。また、シェールオイル・ガス掘削のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)も4%以上上げています。さらに百貨店のメーシーズ(M)も投資判断の引き上げを受けて7%以上上げています。一方でテスラ(TSLA)が1-3月期の世界販売台数が市場予想に届かなかったことで6%余り下げました。
5.為替・金利等
長期金利は米ISM製造業景況感指数の悪化を受けて0.06%低い3.41%となりました。ドル円は132円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場でダウ平均が続伸となったことで堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が一日を通して堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)