・SVBの破綻について「第2のリーマンショック」という見方がされているが、その時とはかなり違うと考える。破綻を受けてS&P500の銀行セクターは下がり現実的な反応をみせているものの、S&P500やナスダック100は上がっている。

・MOVE指数(債券の恐怖指数)は2008年以来の高い値をつけていて、VIX指数に換算すると30に相当する。一方で現在のVIX指数は20前後で株式のボラティリティは債券市場に比べると落ち着いている。

・4月より米国企業の第1四半期決算発表がスタートするが、8%の下方修正が見込まれている。IT企業を中心として行われたレイオフが決算にどう反映されるかがポイントだろう。

・米国株は、1984年からこれまでの間調整を繰り返しつつもリスクイベントを乗り越え、右肩上がりで成長してきた。そのため危機は買いのチャンスと考えられる。そのため米国株は長期投資の価値があると思う。