【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,431.44  △40.47 (3/6)
NASDAQ: 11,675.74  ▼13.27 (3/6)

1.概況

米国市場は小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数はアップル(AAPL)の上昇を支えに続伸となりましたが、ナスダック総合株価指数は長期金利の上昇を受けて反落となりました。34ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに181ドル高まで上昇した後伸び悩むと取引終盤に小幅にマイナスとなる場面もありましたが、7ドル安で下げ渋ると引けにかけて持ち直し結局40ドル高の33,431ドルで取引を終え4日続伸となりました。また、S&P500株価指数も2ポイント高の4,048ポイントと3日続伸となっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は13ポイント安の11,675ポイントと3日ぶりに反落となりました。

2.経済指標等

1月の米製造業受注は前月比1.6%減に止まり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術やコミュニケーション・サービス、公益事業などの6業種が上げました。一方で素材や一般消費財・サービス、不動産などの5業種が下げ、素材は1%を超える下落となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではメルク(MRK)が開発中の高コレステロール血症患者向けの治療薬の治験で良好な結果が出たと発表したことで4%近く上げたほか、アップルも買いの投資判断を受けて2%近く上昇しました。コカ・コーラ(KO)とビザ(V)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も1%以上上昇しています。一方でダウ(DOW)が2%余り下げ、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、インテル(INTC)、ボーイング(BA)、セールスフォース(CRM)、スリーエム(MMM)も1%以上下落しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、電気自動車のテスラ(TSLA)が米国で高級車種の値下げを発表したのを受けて2%安となりました。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は、競合サービスである中国発の動画共有アプリ「ティックトック」の米国内での利用を禁じる法案が米上院に提出される見通しになったことで9%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%高い3.96%となりました。ドル円は135円90銭台で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか今晩にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え様子見ムードの強い一日となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)