【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,717.09  ▼260.99 (1/30)
NASDAQ: 11,393.81  ▼227.90 (1/30)

1.概況

米国市場は利益確定の売りが出て反落となりました。68ドル安でスタートしたダウ平均はまもなくしてプラスに転じましたが、77ドル高で伸び悩むと再びマイナスとなり午後に入って下げ幅を広げました。引け間際に282ドル安まで下落したダウ平均は結局260ドル安の33,717ドルで取引を終え7日ぶりに反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も227ポイント安の11,393ポイントと3日ぶりに反落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち生活必需品を除く10業種が下げました。そのなかでもエネルギーが2%を超える下落となったほか、情報技術とコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスも2%近く下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が下げました。そのなかでもジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)がベビーパウダーの賠償問題の長期化を警戒した売りで3%を超える下落となったほか、シェブロン(CVX)も3%近く下げました。スリーエム(MMM)とマイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)も2%以上下落しています。一方でゴールドマン・サックス(GS)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が1%以上上昇しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、フォード・モーター(F)が電動多目的スポーツ車「マスタング・マッハE」を値下げすると発表したことで3%近く下げました。テスラ(TSLA)も価格競争の激化を懸念した売りで6%を超える下落となっています。また、半導体株の下げが目立ちエヌビディア(NVDA)が6%近く下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も4%近く下げました。マイクロン・テクノロジー(MU)も3%を上回る下落となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.08%高い3.59%となりました。ドル円は円安に振れ130円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が下落となる一方で、ドル円が円安となるなど強弱材料が入り混じる格好となっていることから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか本日は日本時間の10時30分に中国で製造業と非製造業の購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)