今週の日本株相場は様子見姿勢が強いものの堅調な展開を予想する。日経平均が2万6000円を下回る水準では押し目買いが入り、改めて2万6000円割れが日経平均の下値目途であることを確認した。一旦、底値をつけたとすれば、ここからは昨年12月に急落した分の戻りを辿るだろう。
先週末発表された米国の雇用統計では平均時給の伸び鈍化が好感された。12日に発表される米国の12月の消費者物価指数(CPI)も伸びが鈍化することが見込まれており、予想通りであればインフレに対する警戒感も一段と和らぐだろう。他の重要な経済指標としては13日のミシガン大消費者信頼感指数の発表がある。
米国では金融機関を皮切りに決算発表が始まる。バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの決算が発表される。日本では小売企業の決算発表が相次ぐ。10日にはローソン、ウエルシア、11日にはABCマート、ビックカメラ、12日にはセブンアイ、イオンモール、ファストリ、13日にはコスモス薬品、イオン、吉野家などが発表予定。小売り以外では10日に安川電機の決算が発表される。また、12日には台湾のTSMCが決算を発表する予定で、その結果は半導体関連銘柄の動向を左右するだけに大きな注目である。
今週の日経平均の予想レンジは2万5800円~2万6700円とする。