前回の「お金持ち入門」から1カ月以上経ってしまいました。
前回はお金持ちのタイプ分けに終始してしまいましたが、そのどのタイプにも言えますが、それぞれ継続できるタイプか一瞬のお金持ちライフで終わるタイプかに分かれます。
先日、米国の大富豪であるトランプ氏とバフェット氏についても書きましたが、継続するお金持ちは明らかにバフェット氏のタイプですよね。たとえ復活しているとはいえ、破産を繰り返すトランプ氏タイプは米国ならでは。日本ではお金持ちとして定着するタイプとは言い難いでしょう。
バフェット氏の場合は、世界共通に言える継続するお金持ちのタイプの一つのように思います。日本にもいる継続するお金持ちも下記のような共通点をもつことが多いようです。
1. 堅実→派手な消費を好まない
2. こだわり→趣味等お金の使い方にはメリハリをもつ
3. コントロール→無理なリスクをとらず、ただし適度なリスクへの理解をもち、資産運用は行う
4. 勉強家→投資でも趣味でも学び続ける意欲と姿勢をもつ
5. 礼儀とマナー→他人を不快にしない心がけで信頼を得る
バフェット氏については残念ながら知り合いではありませんので(笑)わかりませんが、お金持ちは身だしなみについても5.にあるように、清潔感があり、服装も最先端の流行というよりは質の良いものを大切に着ている印象があります。バフェット氏の発言にも「他人の信頼を得る行動が大切」とありますので、万国共通と言えそうですね。
4.と5.の両方に関係しますが、言葉も大切です。
日本人の場合は、母国語の日本語は世界の中でも敬語の難しさはトップクラスですが、正しい日本語を話せることは外国語を話せること同様に大きな意味をもちます。これはビジネスマンとして成功する人、成功した後の内外の交友関係など継続的に大いに味方になり続けることと考えられます。
投資運用については3.が最も大切ですが、1.と4.を基本にすることは運用の成果を長期的に安定させることにつながります。
代々のお金持ちである資産家であれば、守る意識も強いので元々派手な消費はしない方も多いものです。急にお金持ちになると、気分が高揚して消費行動も華々しくなりがちのようですが、そこは羽目を外さず、はしゃがず、感情をコントロールできるかどうかが、長く継続するお金持ちになるかの分かれ目なのかもしれませんね。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員