【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,005.04  △528.58 (12/12)
NASDAQ: 11,143.74  △139.12 (12/12)

1.概況

米国市場は13日の11月の米消費者物価指数(CPI)や14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表などの重要日程を控えるなか持ち高調整の買いが入り大幅反発となりました。43ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に330ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩みましたが、大きく押すことなく堅調に推移すると引けにかけて一段高となり結局528ドル高の34,005ドルで取引を終え高値引けとなっています。

また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も139ポイント高の11,143ポイントとなりました。

2.経済指標等

11月の米財政収支の赤字額は2490億ドルとなり、11月としては過去最高の赤字となりました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げ、そのなかでもエネルギーと公益事業、情報技術が2%を越える上昇となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄はアムジェン(AMGN)を除く29銘柄が上げました。そのなかでも目標株価の引き上げを受けてボーイング(BA)が3%以上上げたほか、マイクロソフト(MSFT)とビザ(V)も3%近く上昇しました。キャタピラー(CAT)とナイキ(NKE)、ホーム・デポ(HD)、アメリカン・エキスプレス(AXP)も2%以上上げています。

ダウ平均構成銘柄以外では半導体株が堅調でアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とエヌビディア(NVDA)が3%以上上昇し、クアルコム(QCOM)とテキサス・インスツルメンツ(TXN)も2%近く上げています。また、スポーツ用品のアンダーアーマー(UAA)も投資判断の引き上げを受けて10%高となっています。

一方で新興電気自動車メーカーのリヴィアン・オートモーティブ(RIVN)が独メルセデス・ベンツと提携して欧州で電動バンを生産する計画を中断したと発表したことで6%余り下落しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%高い3.61%となりました。ドル円は137円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。今晩に11月の米CPIの発表を控え様子見になりやすいなかで日経平均が節目の28,000円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)