先週インドネシアで開催されたG20首脳会合にて、暗号資産を監視する国際的なルールの必要性について話し合われたようです。先日のFTX破綻を受けて、より包括的な枠組みが必要であるとの認識が広がったものと思われます。今後、G20加盟国が足並みをそろえて取り組む姿勢に期待したいところです。
BTC(ビットコイン)、上値を切り下げる展開
235万円付近のサポートラインを割り込んだ後、底堅く推移していました。しかし早朝から下落トレンドが再開したようです。MACDはゴールデンクロスになりかけていましたが、ここで下落すると、テクニカル的にダマシとなりそうです。
30日移動平均線も徐々に下方向に動き出してきており、日足レベルで本格的な下落トレンドが再開したと考えています。目先ターゲットは200万円ではないでしょうか。
4時間足チャートで戻り売りの目安を確認していきましょう。
現在、三角保ち合いで推移していますが、少しずつ上値を切り下げています。今週中に再び220万円まで下がりますと、ディセンディングトライアングル完成となり、弱気相場に見られる顕著な形状になります。一旦は反発するでしょうが、上値は限定的でその戻りも225-230万円レベルになると予想します。
MACDはすでに0.00ラインまで回復しました。よって、直近の陰線は下落トレンド再開の可能性を示していると思います。一度、220万円まで下値を追い込み、さらに安値を割れて200万円方向に進むのではないでしょうか。今週も下落目線で考えたいと思います。
ETH(イーサリアム)、さらなる下落に警戒
続いて、ETH/JPY日足チャート分析に移ります。
直近のレジスタンスラインはネックラインに該当する17万5000円で上値を抑えられる状況が続いていました。BTC同様に下落トレンドが再開しそうです。
ETH(イーサリアム)は5月から6月にかけて暗号資産レンディング大手セルシウスの問題などで多く売られていたため、まだ2022年の最安値を割り込んでいません。
12万円を割り込みますと、ストップが大きくつきますのでさらなる下落が予想されますが、現在の価格からまだ20%以上も余力があります。よって安値の割り込む可能性はまだ低いと考えられます。
しかし、12万円を割り込みますと、ドル建てではおおよそ880-900ドル相当ですので、再びDeFi市場でマージンコールが連続的に起こりかねません。つまり、安値まで距離があるものの、割り込む場合は、大規模なロスカットが発生すると予想されますので、この値動きには警戒をしておいたほうがよいでしょう。
また、BTCの大幅下落により、ETHも大きく連れ安になってしまう可能性にも注意しておきたいところです。
今週もBTC、ETHともに下落目線を維持したいと思います。