私は柿が好きですが、柿を食べすぎると、おなかに「柿胃石」なる石が出来ることがあるとのこと。大きさは5センチなど。これは、柿の渋みの成分であるタンニンの主成分「シブオール」によって石が形成されるのだそうです。石ができたらコーラ(!)を飲んで溶かし、ある程度の小ささにした後で内視鏡を使って砕くのが効果的だそうです。ひえ~。

江戸時代の或る学者は、柿の種をいっぱい飲み続けて座り込み、自らの意志でミイラになりました。3年ほど前に、国立科学博物館のミイラ展で実物を見ました。タンニン/シブオールが保存に適していることを彼は知っていたのでしょう。そして体内に石が出来ることも知っていたのでしょうか。このミイラの皮膚は赤茶けていて、これもタンニンの影響のようです。

食べ物ってカラダの中に入れるものなので、その作用は強力です。柿もミネラルやビタミンAが豊富で、カラダにいいようですが、過ぎたるは及ばざるが如し。体にいいモノを適切量食べるように心掛けたいと思います。