10月21日(金)夜、ウォール・ストリート・ジャーナルでFRB(米連邦準備制度理事会)を担当しているニック・ティミラオス記者の記事「Fed Set to Raise Rates by 0.75 Point and Debate Size of Future Hikes(FRB利上げの行方、12月のペース減速が焦点に)」で、米利上げ減速の見方が報じられました。同記事によると、11月のFOMC(米連邦公開市場委員会では0.75%の利上げが決まる見通しだが、その際12月会合で利上げペース減速を示すべきかが議論の焦点になることや、FRB内から早期に利上げペースを緩め、かつ2023年初めに停止することを求める声も出始めたとのことです。

来週のFOMC(11月1-2日)では、0.75%利上げとなるものの、12月の利上げ幅に関して、声明文やパウエルFRB議長から発信があるかもしれません。上記の記事が正しければ、短期的なリスクオン相場の到来が考えられます。そうなると、米国株式市場や暗号資産市場にとって大きな追い風になるように思います。米ドル買い一辺倒だったマーケットも変わるでしょう。米住宅ローン金利も20年ぶりの高水準に達しました。このような背景もあり、米当局は金融引き締めを少しずつ和らげていくのではないかと感じます。

今週からは強気目線で米ドル売りのリスクオン相場に期待したいと思います。

BTC(ビットコイン)は300万円回復か

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析です。

長らく阻まれていたSMA90(3ヶ月移動平均線)を突破しそうなところまできました。直近5-6回もレジスタンスとなっては反落を繰り返しているため、今回を機に突破してほしいところです。295-300万円が現状のレジスタンスとなっていますが、ここを突破しますと、325-335万円の高値が目安となってきます。

8月の高値を抜けるかどうかに注目です。11月にかけてこの付近まで追い込みにかけるかもしれません。MACDはまだ0.00ライン付近のため、強気相場を示唆していませんが、こちらの指標は後からついてくるものと考えています。BTCの買い目線を堅持したいところです。

ETH(イーサリアム)はレジスタンスラインを突破

【図表2】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いてETH/JPY日足チャート分析に移ります。

こちらは待望のレジスタンスラインを突破してきました。20万2000円のラインがどうしても重かったため、この突破は大きいです。本日(10月24日)、日足ベースにて20万2000円以上で引けると非常に良好な形状になります。

次のターゲットはSMA90になりそうです。図表2をご覧いただければSMA90が何度かサポートとして機能していることがわかります。よって、この上昇のひとまずのターゲットは21万5000-22万円とし、一部利益確定を狙うと良いように思います。仮に少し価格が超えて反落する場合、20万2000円がサポートとなるでしょう。

【図表3】ETH/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

4時間足で見てみますと、現状、明確にサポートラインを超えています。前述通り、このラインをしっかり超えてから小幅の反落で押し目買いを狙う場合は、このサポートラインが有効にワークするイメージです。

1ヶ月以上、ほぼ20万円以下で推移してきましたが、4時間足ベースでもボトムアウトの値動きとなってきています。うまく日足に派生することを期待して、買いポジションを継続したいところです。

今週に限っては、BTCよりもETHの方がテクニカル的に優勢のため、ETHにトレードの重点を置きたいと思います。