円安が止まりません。正確にはドル高が止まりません。ユーロも安い、英ポンドも安い。この円安の中で、海外に「出稼ぎ」する日本人も増えつつあるようです。ドル建てで給料をもらうとかなりトクだと。円安効果だけでなく、アメリカ等の方が賃金も高めなので、ダブルで効果が大きい。鮨職人さんとかも、アメリカだと、日本円で計算するとかなりの報酬をもらえる場合もあるようです。
こうやって海外に出て行く人が増えると、コミュニケーション力も上がっていいかも知れません。日本車なんかも、日本で売るよりアメリカで売った方が儲けが大きいので、色々な形での「輸出」が増えていくでしょう。そもそも日本車のアメリカでの価格競争力は強烈になりますから、関税を上げるなんて議論がされるようにすらなるかも知れません。
一方、入国制限もなくなってきたので、いわゆるインバウンド、日本への海外旅行客もこれからドッと増えてきます。先日京都でも、一気に外国人が増えていました。先週ヨーロッパに行った時も、話した相手の多くが、来春日本行くよ!などと云ってました。欧米からワンサカ来るでしょう。そしていずれゼロコロナ政策が緩和されると中国からもワンサカワンサカ来るでしょう。
このように、円安は悪いことばかりではありません。そして、上記のような活動は、円安の流れを止める方向へ作用します。しかも日本は大きい国なので、その活動の規模も大きいです。円安は悪いことばかりではないこと、その中に様々なチャンスもあること、そして流れは自ずと変わることもあること。そう云うことを忘れずに、マーケットを見ていきたいと思います。