二桁以上の増益達成に向けて順調なスタートを切った3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も8月中旬に終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によるとこの第1四半期の上場企業の純利益は前年同期比で26%の減益となりました。しかし、大幅な赤字となったソフトバンクグループ(9984)の影響を除くと1割程度の増益だったようで、こうしたなかで2023年3月期に大幅な増益を見込む企業も少なくありません。
こうしたなか昨日は上期会社予想を公表している企業を対象に二桁以上の増益達成に向けて順調なスタートを切った3月決算銘柄を取り上げました。しかし、上期会社予想を公表していない企業も多くあります。そこで今回は上期会社予想を公表していない企業で、二桁以上の営業増益を見込む通期予想に対し第1四半期の進捗率が25%以上となったものをTOPIX500採用の3月決算銘柄なかからピックアップしてみました。例えば信越化学工業(4063)は第1四半期の営業利益が前年同期比で93.8%増と大幅な増益となり、前期比で22.0%増を見込む通期予想に対する進捗率が30.3%となっています。