出井さんのことを書く時に、過去形を使うことが出来ません。もちろんあの時こんなことをした、という文脈では過去形で書くのですが、出井さんの人となりなどを書く時は、過去形で書くことに酷く抵抗感や違和感を感じて、書くことが出来ません。
出井さんは当社(マネックスグループ)の社外取締役で、直前まで取締役会にもいらしてましたし、電話でも普通に話していたので、なんかまだ近くにいらっしゃる気がするのです。実際、出井さんはずっと私たちの心の中に居続けるのだと思います。
誰よりも新しいことに興味があり実践する出井さん。誰よりもお茶目な出井さん。誰よりも(本来の意味で)リベラルで、誰とでも分け隔てなく付き合われる出井さん。誰よりもテクノロジーの重要性を知る出井さん。そんな出井さんと、私はこれからもずっと一緒なんだと思います。経営を考える時、人に接する時、何か新しいことを学ぶ時、他にも色々な場面で、出井さんならどうするかを、私は考え続けるでしょう。
出井さんの思い出シリーズは今回で10回目となりました。ちょっとお休みにするかも知れません。では、また!