【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 32,969.23  △59.64 (8/24)
NASDAQ: 12,431.53  △50.23 (8/24)

1.概況

米国市場は押し目買いが入り4日ぶりに反発しました。10ドル安でスタートしたダウ平均は直後に81ドル安まで下落しましたが、前日までの3日間で1,000ドル以上下落していたこともあり下げ渋ると切り返し昼過ぎには185ドル高まで上昇しました。その後伸び悩むと小幅にマイナスとなる場面もありましたが、底堅さをみせると取引終盤に再び120ドル高余りまで上昇し結局59ドル高の32,969ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も50ポイント高の12,431ポイントとなっています。

2.経済指標等

7月の米耐久財受注額は前月比変わらずとなり市場予想を下回りました。一方で7月の中古住宅販売仮契約指数は前月比1.0%低下の89.8に止まり市場予想を上回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げ、エネルギーが1%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではダウ(DOW)が2%を上回る下落となったほか、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)とキャタピラー(CAT)、IBM(IBM)も1%以上下げました。一方でセールスフォース(CRM)とボーイング(BA)が2%を超える上昇となり、ウォルト・ディズニー(DIS)とアメリカン・エキスプレス(AXP)も1%以上上げました。ただ、セールスフォースは取引終了後に決算を発表し通期の業績予想を下方修正したことなどから時間外で大きく下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、在宅用フィットネス機器のペロトン・インタラクティブ(PTON)がアマゾン・ドット・コム(AMZN)の米国サイトでフィットネス機器や関連製品を販売すると発表したことで20%高となりました。百貨店のノードストローム(JWN)は通期の業績予想を引き下げたことで20%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%高い3.10%となりました。ドル円は137円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の28,500円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)