シュルンベルジェ(SLB)決算:1株利益は0.5ドルで市場予想を上回る

シュルンベルジェは、石油・ガス業界向けにさまざまな製品・サービスを提供する世界最大級の石油サービス企業である。油層定義、掘削、生産、および、キャメロンの事業グループで構成される。

今後10 年間に業界の主流になると見込まれる統合的なサービスを提供するため、他の石油サービス企業に比べ活発な投資を行っている。その代表的なサービスが、シュルンベルジェ生産管理(SPM)事業であり、現時点で売上高の10%を占めている。SPM事業では、顧客と長期契約を締結し、顧客の石油・ガス関連資産に直接投資し、開発・共同運営の過程で製品やサービスを提供、顧客のプロジェクトのパフォーマンスに応じ報酬を得ている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比20%増の67.73億ドル(市場予想は62.82億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.50ドル(市場予想は0.40ドル)

通期ガイダンス

★売上高・・・270億ドル以上(従来予想は257.1億ドル、市場予想は262.1億ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。22年度通期ベース売上高ガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。

今後の株価見通し

株価は38ドル超えから、45ドルを目指す展開が予想される。

コカ・コーラ(KO)決算:1株利益は70セントで市場予想を上回る

コカ・コーラは、世界最大のノンアルコール飲料会社である。コカ・コーラ、ファンタ、スプライトなどの主要ブランド炭酸飲料や、ミニッツメイド、ジョージアコーヒー、コスタ、グラソーなどのブランド非炭酸飲料を販売している。

自社の飲料に使用する濃縮原液(あるいは飲料ベース)など、サプライチェーンの初期段階で用いる製品の製造に注力している。製造した製品はその後、100社を超えるボトラーにより加工され販売される。

濃縮原液事業がユニットケース販売量のおよそ85%を占める。売上高の大半が海外で生み出されている。米国外の主要市場には、メキシコ、ブラジル、日本などがある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★営業売上高・・・前年同期比12%増の113.00億ドル(市場予想は106.84ドル)

2022年度通期ガイダンス

★実質的な増収率・・・12-13%増(市場予想は10.3%増)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期売上高見通しを上方修正した。コスト上昇を受けて値上げするものの、炭酸飲料への旺盛な需要が追い風になるという。

今後の株価見通し

64ドル超えから、70ドルを目指す展開が予想される。

コーニング(GLW)決算:1株利益は0.57ドルで市場予想を上回る

コーニングは、マテリアルサイエンスのリーダー企業である。ガラス、セラミック、および光ファイバーの製造を専門的に手掛ける。テレビ用フラットパネルディスプレイから自動車用ガソリンパティキュレートフィルター、ブロードバンド用光ファイバーまで幅広い用途に製品を供給しており、多くの最終市場で大きなシェアを占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比7.4%増の37.62億ドル(市場予想は37.93億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.57ドル(市場予想は0.56ドル)

第3四半期ガイダンス

★売上高・・・36.5-38.5億ドル(市場予想は39億ドル)

2022年通期ガイダンス

★売上高・・・150億ドルをわずかに超え(従来予想は150億ドル以上)

売上高は予想を下回り、調整済みEPSは予想に一致した。続く第3四半期売上高、及び調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。22年度通期ベース売上高ガイダンスも予想を下回った。

今後の株価見通し

株価はベアトレンドを上抜き始めた。37ドルを目指す動きとなりそうだ。

ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)決算:1株利益は1.08ドルで市場予想を上回る

ケイデンス・デザイン・システムズは、電子設計自動化ソフトウェア、知的財産、およびシステム設計や分析製品の提供者である。

EDAソフトウェアは、フルフローエンドツーエンドソリューションにおいて、チップ設計プロセスを自動化し、設計精度、生産性、および複雑性を向上させる。システムレベルの分析および検証ソリューションを可能にする、設計IP、システム設計や分析製品のポートフォリオを提供する。

包括的なポートフォリオは、半導体企業がシステムのような企業へとアップスタックを移行させ、システム企業が自社のチップ設計へとダウンスタックを移行させるという相互融合の恩恵を受けている。結果的に生じるEDA顧客の拡大は、さまざまな最終市場の長期的なデジタル化とともに、ケイデンスのようなEDAベンダーに利益をもたらす。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比18%増の8.58億ドル(市場予想は8.34億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.08ドル(市場予想は0.96ドル)

第3四半期(7月-9月期)ガイダンス

★売上高・・・8.60-8.80億ドル(市場予想は8.4781億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.94-0.98ドル(市場予想は0.93ドル)

2022年度通期ガイダンス

★売上高・・・34.70-35.10億ドル(市場予想は34.1億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.06-4.12ドル(市場予想は3.93ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第3四半期、22年度通年ベースの売上高、及び調整済みEPSガイダンスレンジが全て予想を上回った。

今後の株価見通し

株価はいよいよ200ドルの史上最高値を目指す動きとなりそうだ。

エンフェーズ・エナジー(ENPH)決算:1株利益は1.07ドルで市場予想を上回る

エンフェーズ・エナジーは、グローバルなエネルギー技術企業である。太陽光発電、蓄電、通信を1つのプラットフォーム上で管理するスマートで使いやすいソリューションを提供している。

同社のマイクロインバータ技術は、主に屋上の太陽光発電市場を担っており、完全に統合された太陽光発電プラス蓄電ソリューションを生み出している。地理的には、米国から収益の大半を得ている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比68%増の5.30億ドル(市場予想は5.09億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.07ドル(前年同期は53セント)

第3四半期(7月-9月期)ガイダンス

★売上高・・・5.90-6.30億ドル(市場予想は5.51億ドル)

売上高は予想を上回り、調整済みEPSは、予想の倍以上良かった。続く第3四半期売上高、及び調整済み粗利率ガイダンスもともに予想を上回った。

今後の株価見通し

好決算を受け、決算発表日引け後のOTC取引では、8%程度上昇している場面があった。これを踏まえるといよいよ280ドルを目指す展開が見込まれる。