先週、FOMC(米連邦公開市場委員会)にて0.75%の利上げが決定されました。その後、米国の4-6月期のGDPが予想を大幅に下回る前期比-0.9%と発表され、米ドルが大幅に売られました。7月に一時1ドル=139円台まで下落していた円相場は、今朝(8月1日午前)は132円台で推移しています。
6月でインフレがピークアウトしたのではないか、2期連続のマイナス成長によって利上げペースが鈍化するのではないか、といった見方が米ドル売りにつながったのだと思います。そんな中、米国株式市場は少しずつ上昇しており、金融緩和への期待も織り込み始めているように感じます。
2022年前半は米ドルが大幅に買われましたが、ようやくここへきて、幾分か調整が入るように感じます。その影響を受けて、暗号資産市場はまだ上昇するのではないかと考えています。
BTC(ビットコイン)は335万円突破がボトムアウトの条件か
BTC/JPY日足チャートです。
上値は相変わらず335万円前後で抑え込まれていますが、ここを突破できると、一気に350万円が見えてくると考えています。6月の底値から徐々に下値を切り上げている状況です。完全にボトムアウトしたと断言できる水準は、335万円のレジスタンスラインあたりでしょう。
日足レベルですと、今週は図表1記載のトレンドラインからの押し目買い戦略を1つの選択肢として考えています。MACDもついにプラス圏に浮上してきており、SMA90(3ヶ月移動平均線)も近づいてきています。この水準を突破できますと、力強い上昇が見られるかもしれません。
4時間足ですと、少し上値が重いチャート形状に見えます。
305万円に直近安値のサポートラインを引くことができます。4時間足でもう少しアクティブにトレードする場合、このラインからのエントリーを意識したいところです。
4時間足ベースで三角保ち合いを形成するパターンも考慮しつつ、今週は285-305万円からの押し目買いを意識した展開を予想します。ストップは280万円の直近安値割れに置いておくと良さそうです。
ETH(イーサリアム)は重要抵抗帯を突破しつつある
続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。
この週末、ETHは上値が重く、なかなか高値を更新しそうでしない状況でした。しかし、サポートラインを少し超えた状態を維持しながら推移しています。さらにSMA90を明確に超えており、それらがサポートとなっています。テクニカル的には悪くない天井圏でのもみ合いです。
この4、5日間にかけて戻り売りのレバレッジポジションが多く積み上がってきていると思います。25万円を超えたあたりにレジスタンスラインが引けそうですから、この上にストップロス注文が多く重なっている可能性が高そうです。私は、このストップを付けにいくイメージを持って引き続き買いトレードを継続する予定です。
4時間足で具体的なポイントを見ていきましょう。
4時間足では高値圏で三角保ち合いを形成していました。昨晩(7月31日夜)、一瞬抜けましたが、押し戻されている格好です。
現在(8月1日午前執筆時点)は、22万〜22万5000円ゾーンでのサポートラインが機能している状況です。ここを割り込んだとしても下ヒゲですぐにレンジ内に戻ってくるような値動きをイメージしています。
SMA30もローソク足に触れ始めており、高値圏でのもみ合い調整もそろそろ終盤ではないかと考えています。仮に割れた場合、買い遅れたトレーダーからの注文が入ると予想しますので、21万5000円-22万円で反発を予想しています。
特に昨晩(7月31日夜)に付けた高値23万3500円あたりに注目です。一度ダマシとなったポイントですが、再度上方向に抜けると、短期とショートカバーを誘発できますので24万円乗せに成功すると思います。
冒頭でも述べましたが、米国ではインフレのピークアウト説や、利上げ観測後退の見方が出てきています。株式市場、暗号資産市場も徐々に上昇しつつあります。私はもうしばらく株式市場も暗号資産市場も調整しながら上昇していくのではないかと考えています。