東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は4日続伸となりました。日経平均は米国株安を受けて75円安の26,795円で寄り付くと直後に81円安の26,789円まで下落しましたが、下げ渋ると直ぐにプラスに転じ10時20分前に139円高の27,010円まで上昇しました。しかし、節目の27,000円を小幅に上回ったところで上値が押さえられると上げ幅を縮め前引けにかけてマイナスとなり40円安の26,830円で前場を終えました。再びプラスに転じ9円高の26,880円でスタートした後場の日経平均はじりじりと上げ幅を広げると大引け間際に191円高の27,062円まで上昇し結局178円高の27,049円で取引を終えています。こうしたなか新興株も堅調で東証マザーズ指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

しまむら(8227)が一時9.5%高となり年初来高値を更新しました。商品力の向上に加え、従来3カ月程度かかっていた発注から販売までの期間を最短40日に短縮する短期生産を活用し値下げ率も改善したことなどから第1四半期の営業利益が前年同期比で12.3%増となり第1四半期として過去最高となったことに加え、市場予想も上回ったことで買いを集めました。SUBARU(7270)も一時3.3%高となりました。高騰する原材料価格を転嫁するため今夏の一部改良を機に主力の多目的スポーツ車(SUV)のフォレスターを約2%値上げすると伝わったことで収益の改善を期待した買いが入りました。

また、投資判断や目標株価の引き上げを受けて買われたのがイオンフィナンシャルサービス(8570)や三井不動産(8801)で、イオンフィナンシャルサービスが投資判断と目標株価の引き上げを受けて5.7%高となり、三井不動産も目標株価の引き上げを受けて3.2%高となりました。

東証スタンダード市場では東洋電機製造(6505)が一時16.5%上昇しストップ高となる場面がありました。JR東日本から受託した変電所から送電する電力を削減することが可能となる鉄道用超電導フライホイール蓄電システムの機器製作、試験報告書の作成等に係る業務について本システムの納品を完了し、JR東日本が実証試験を開始したと発表したことで買いが膨らみました。

一方で壱番屋(7630)が3.7%安となりました。第1四半期の売上高は増収を確保したものの、調理油や弁当容器の仕入れ価格が高騰し、利益を押し下げたことから営業利益が前年同期比で22.8%減と大幅な減益となったことで売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は178円高となりました。米国株安を受けて下落して始まりましたが、下げ渋りプラスに転じると6月末の配当権利付き売買の最終日にあたることから配当取りを狙った買いも入り上げ幅を三桁に広げ節目の27,000円を回復しました。75日移動平均線に続いて25日移動平均線も上回ったうえ、27,000円も超えてきたことから明日以降の展開に期待が持てそうですが、利益確定の売りも出やすいなかで27,000円で下値を固めてさらに水準を切り上げることができるかがポイントとなりそうです。

なお、小売り企業を中心とした2月決算企業の第1四半期決算発表が始まっていますが本日も引け後にはスギホールディング(7649)が決算を発表する予定です。また、日本時間の23時には6月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)