ニューヨークでの行程をほぼ終えました。今回後半に泊まったホテルは、もう4回目くらいのホテルで、かつその界隈は、よく訪ねる知人もいるし、何度も来ている地域でした。ところが今朝になってふと、「あ、ここは生まれて初めてニューヨークに来て泊まった所のすぐ近くではないか?」と気付きました。散歩というかジョギングがてら確認しに行くと、なんと泊まっているホテルの斜向かいのブロックが、正に生まれて初めて泊まったニューヨークの場所でした。しかもこの数日でも数回前を歩いている所でした。どうして今まで気が付かなかったのでしょう?
不思議なことに、思い出し始めると住所までほぼ完全に覚えていて、近くにあったお店もひとつ覚えているのでした。27年前のことです。しかしその近くにある、私も良く知っている歴史的に有名で大きく目立つ建物や、最近も何度も行っているこれまた有名な公園は、当時、初めてニューヨークに来た時、それが泊まった場所のすぐ近くにあるとは全く認識していませんでした。目の前のことに驚きすぎて、視界が狭くなっていたのでしょうか。
しかも驚くべきことに、そのような状態は今も一緒だということです。今も目の前の様々な刺激に注意が行ってしまって、周りについて認識が行き届いていない。もう200回以上来ているのに、初めて気が付くことがいくらでもある、私にとってのニューヨークはそんな所なのでしょう。不思議な街です。明日には帰国します。そしてまたすぐに、キョロキョロしに戻って来ます!