【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 30,364.83  ▼151.91 (6/14)
NASDAQ: 10,828.35  △19.12 (6/14)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果の発表を控え積極的な金融引き締めを警戒した売りが続きダウ平均とS&P500株価指数は5日続落となり年初来安値を更新しましたが、ナスダック総合株価指数はハイテク株の一角に買い戻しが入り5日ぶりに反発しました。ダウ平均は75ドル高でスタートすると朝方に174ドル高まで上昇しましたが、朝方の買い一巡後に伸び悩むとまもなくしてマイナスに転じ取引終盤には372ドル安まで下落しました。その後引けにかけて下げ幅を縮めたダウ平均ですが上値は重く結局151ドル安の30,364ドルで取引を終え前日に続いて年初来安値を更新しています。また、S&P500株価指数も14ポイント安の3,735ポイントとなりこちらも前日に続いて年初来安値を付けています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は19ポイント高の10,828ポイントとなっています。

2.経済指標等

5月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比10.8%上昇となり前月の10.9%上昇から伸びが鈍化し市場予想も下回りましたが、引き続き高い伸びとなっています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げ、公益事業が2%を超える下落となったほか、生活必需品とヘルスケア、不動産も1%以上下げています。一方で情報技術とエネルギーの2業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が3%余り下げ下落率トップとなったほか、コカ・コーラ(KO)も2%を超える下落となりました。また、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)とJPモルガン・チェース(JPM)、ホーム・デポ(HD)、ウォルト・ディズニー(DIS)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、アメリカン・エキスプレス(AXP)も1%以上下げています。一方で前日に大幅安となったボーイング(BA)に買い戻しが入り5%以上上げ上昇率トップとなったうえ、マイクロソフト(MSFT)も1%近く上げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、物流大手のフェデックス(FDX)がアクティビスト(物言う株主)と合意した複数の取締役を外部から受け入れると発表したことや、大幅な増配を発表したことで14%を上回る上昇となっています。データベース管理ソフト大手のオラクル(ORCL)も決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったことで10%余り上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.11%高い3.47%となりました。こうしたなかドル円では円安が進み135円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でダウ平均が続落となったことで軟調なスタートが予想されます。米FOMCの結果発表を控え様子見となりやすいなかで日経平均が朝方の売り一巡後に下げ渋り切り返すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)