(本日マネックスグループのホームページに掲載した文章を、そのまま今日のつぶやきにさせていただきます。従いまして、当社とはマネックスグループのことです)
当社の社外取締役である出井伸之氏が永眠されました。
出井さんがいらっしゃらなければマネックスは生まれませんでした。
1998年秋、当時ソニー株式会社社長であった出井さんに、まだ構想段階であった「マネックス」を説明申し上げたところ、まだ海のものとも山のものとも分からないインターネット上の金融サービスの最初の理解者になってくださりました。そして1999年春、株式会社マネックス(後のマネックス証券、更にはマネックスグループ)は、ソニー株式会社(当時)と松本大個人が50%ずつ出資したベンチャーとして誕生しました。
出井さんは、現在のマネックスグループの、名実共に生みの親でありました。
当社は、出井さんに対する感謝と尊敬の思いから、2005年春に「イデイ・アワード」という、当社グループ内でその年もっともイノベーティブな取り組みをした社員・チームを表彰する賞を取締役会決議により制定しました。昨年末に至るまで毎年出井さんご自身が候補者の中から受賞者を選び、かつ当グループの年末イベントに出席されて、イデイ・アワード受賞者の発表と授与をされてきました。
出井さんには2006年に当社アドバイザリーボード議長に就任いただき、2013年からは社外取締役として、当社グループのグローバル化と、ブロックチェーン関連事業など先進的で未知なビジネスへの取り組みや参入、更にはコーポレート・ガバナンスの進化について、ボードルームに於いて常に強い示唆をくださり、議論をリードし、私たちの背中を押してくださいました。
出井さんの考え方と行動を、私と当社は常に尊敬してきました。そしてそのご指導を得られたことに深く感謝します。出井さんに喜んでもらえるような企業になるべく、これからも出井さんの先進的で開かれてグローバルでイノベーティブな考え方を、私と当社グループのメンバーの心の中に大切に抱いてまいります。