米国株式市場や外国為替市場は反発傾向が見られますが、暗号資産市場は反発力が弱い状況です。今朝(6月6日午前執筆時点)は少しだけ上昇していますが、この週末も冴えない展開が続きました。

米国だけでなくEUでも利上げ観測が強まっており、インフレ圧力にさらされている状況です。OPECプラスは6月2日の閣僚級会合で原油の増産ペースを拡大することで合意しましたが、週末にかけて原油の先物価格は一時1バレル=120ドル台まで上昇しました。2022年3月の高値129ドルまで残り9ドルです。さらなる上昇となれば、各国の中央銀行は政策金利引き上げなど追加の対策に乗り出すでしょうから、暗号資産市場にとっては重しとなるでしょう。

私は、6-7月はリスクオン相場のシナリオを描いていますが、もしかしたら早々に戦略を変更しなければならないかもしれません。これらのファンダメンタルズを考慮した上で、本日もチャート分析していきましょう。

BTC(ビットコイン)、1ヶ月移動平均線と並ぶ

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析です。

SMA30(1ヶ月移動平均線)とローソク足実体が重なり始めました。現状価格から明確に上抜けしますと、今度はSMA90(3ヶ月移動平均線)と下降トレンドラインに向けて上昇する可能性があります。その場合は直近小さな高値である415万円超えが1つの目安となるでしょう。

気になっているのは、MACDが既にゴールデンクロスしてからしばらく経過していることです。0.00付近まで回復したのにも関わらず、現在の380-410万円での推移が続く場合、反発のタイムリミットが来てしまったと判断できます。

マーケットが好転している場合、価格回復にそこまで時間がかからないものですから、この判断は今週中におおよそ判明すると思います。仮に価格の回復が見られなかった場合、売りに転じた方が良いと考えます。

私は大きな2番底に警戒しながら、400万円以上ではポジションを落とす戦略に変更予定です(先日、買い目線に切り替えたばかりですが…)。

押し目買いを推奨するほど強気にはなりませんが、エントリーするなら350-400万円台で検討したいところです。目先427万円に引ける緑色のレジスタンスラインをターゲットに考えたいと思います。特に今週末、この価格帯に差し掛かっている場合、下降トレンドラインとも重なりますから、このタイミングが重なるころは上値が重くなるでしょう。この重要レジスタンスゾーンを突破できた場合、目先450-500万円を目指す展開を予想します。

ETH(イーサリアム)、25万円が大きな節目か

【図表2】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。

SMA30まで少し距離があることから、BTC/JPYよりも反発力が乏しいことがうかがえます。まずは目先この水準と重なるかどうかを見極める展開でしょう。

今週は25万円付近と重なりそうですから、ターゲットは25万円と定めます。向こう1週間以内に、丸で囲ったポイントをクリアに抜けられるのであれば、28-30万円方向に急反発する可能性があると思います(図表2参照)。

ETHは他のコインと比較して反発に出遅れている状況です。またETHは上昇し始めると大きく戻す傾向がありますので、その点を留意しておきたいところです。

今週は慎重姿勢を維持しながら、短期的なシナリオとして、現状レベルで買いを狙い、直近サポートラインや節目である20万円割れにストップを置き、下降トレンドライン方向に向かって買いエントリーを検討するのも1つの選択肢ではないでしょうか。