先週半ば、BTC(ビットコイン)は円建てで一時330万円まで急落しました。その後、週末にかけて400万円台まで回復し、一服感を迎えたように思います。ドル建てでも重要ラインである30,000ドルを下抜け、2021年の安値をブレイクしました。次の節目ラインである25,000ドル手前で反発し、現在は30,000ドル付近で推移をしている状況です。
並行チャネルを割り込み、33,000ドルを割り込んでから下落が急加速しています。そのまま勢いあまって30,000ドルを超えて一気に25,000ドルまで下がりました。2021年11月にビットコインが最高値を付けた後、2022年1月にナスダック総合指数が最高値を付けました。このような経緯から、今後ナスダック総合指数がこのビットコインのチャート形状と似たかたちになるかもしれないと考えています。
さて、ドル建てではこのような形状となりましたが、円建てチャート形状も見ていきましょう。
今年の最安値を割り込んだBTC(ビットコイン)
BTC/JPY日足分析です。急な下落でしたので、SMA30と大きく乖離した状態で推移しています。週足など、中期トレンドとしては一旦、上昇サイクルを終えたかもしれません。
2022年いっぱいは、下落トレンドから横ばい推移を意識した展開が予想されます。しばらく「中立〜弱気」の姿勢を継続したいと思います。
SMAは下から短期、中期、長期の順で並びました。MACDはマイナス圏で推移し始めています。日足、週足レベルで安値を割り込んだので、戻り売りしかありません。売りの目安は現状価格レベルからレジスタンスラインが引ける425-430万円付近で考えています。
よって今週は、400-430万円からの戻り売り戦略を前提に、第1ターゲットを先週安値の330万円にしたいと思います。ドル建てでは20,000ドルがターゲットになります。(それを1ドル=129円で換算すると)260万円付近が第2ターゲットとなりそうです。
ETH(イーサリアム)はボトム圏で大きなレンジを予想
続いて、ETH/JPY日足分析です。
先週の安値は、およそ21万7000円でした。先週の安値を割り込まない限り、まだ買いのパターンも戦略の1つとして考えています。非常に迷うところですが、上がったところは戻り売りを実施しつつ、22万円付近では買い戻して押し目買いポジションを作るイメージを持っています。20-21万円割れにストップを設定し、22-29万円のボトムレンジを意識した展開を予想します。
ETH/JPY日足レベルは下からSMA7、30、90の順になりました。安値を更新しており、MACDもマイナス圏です。丁寧な戻り売りを意識するようにしましょう。
今週、BTC、ETHについては戻り売り目線で見ていきたいと思います。ETHは下がったところでの買いも検討したいところです。
今年秋頃には上昇の可能性も?
今回は下落についての内容が多かったので、次の上昇の可能性についてもお伝えしたいと思います。
前回の大相場は2017年〜2018年に起こりました。2017年12月にBTCが史上最高値を、2018年1月にETHをはじめ、多くのアルトコインが史上最高値を付けました。その後、市場は大きく下落し、2018年12月にボトムを付けました。その際のボトム1BTC=35-38万円が安値となり、2021年11月の史上最高値783万円付近まで大きな上昇トレンドとなったわけです。これは、ちょうど1年間の調整期間を経てからでした。
相場には、大きな調整期間があります。この期間でいかに資金を守り、次の大相場まで待てるかが重要です。この中期的な調整期間を考慮しますと、2022年の9-12月あたりに買い場到来となる可能性が考えられます。それまでは資金を温存し、着々と仕込んでいくと良いでしょう。このような中期的な目線を持ってマーケットと対峙していただければと思います。