毎週月曜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に広木隆が回答いたします。回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
Q.コロナ後を見据えて仕込みたい銘柄とは
入国規制の緩和が検討され始めました。そろそろコロナ後を見据えた銘柄の仕込み場でしょうか?まだ早いでしょうか?
仕込み場だとしたら、その際のインバウンドを含む推奨銘柄を教えてください。
回答
そろそろコロナ後を見据えた銘柄の仕込み場でしょう。
銘柄はOLC(4661)、三越伊勢丹(3099)、共立メンテナンス(9616)が良いと考えます。
ANA(9202)やJAL(9201)はまだ早い気がします。
Q.逆イールドが落ち着いてきた中でもリセッションを警戒するべきでしょうか
米国10年国債利回り-2年国債利回りが一時的に0以下となったものの、その後はプラス圏で落ち着いているように見えます。
このような状況でもリセッションを警戒すべきなのでしょうか?
回答
逆イールドになったからと言ってリセッションになるわけではないことは、これまで多く説明してきました(例えば2022年4月1日のストラテジーレポート「逆イールドは問題か」などをご参照)。
特に今回は長期金利の上昇が顕著で、債券市場はリセッションを警戒していません。そうなればなったで、新聞は「消えた景気後退の警告灯」などと書くのですから、始末に負えません。
ただ、僕はリセッションにならないと言っているわけではありません。イールドカーブで判断するのがいかにも軽率であるということです。
Q.米30年国債が4%を超えたら保有銘柄を変更するべきですか?
米30年国債が4%を超えるなら、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、ユニティ・ソフトウェア(U)、ルミナー・テクノロジーズ(LAZR)などグロース銘柄の保有を変更する必要がありますか。
見解をお聞かせ下さい。
回答
米30年国債が4%を越えるなら米国株は底割れの下落となるでしょう。グロース銘柄に限らず、株はすべて手放すべきかもしれません。
ただ、そうなるといつの時点で判断できるか、です。今はそろそろ金利上昇も8~9合目と思っています。
Q.5月末、6月末の相場見通しは?
日経平均と米国相場の5月末、6月末の見通しはいかがでしょうか?
回答
上記の金利見通しに沿って、5月~6月が買い場だと思います。
焦点は6月のFOMCが転換点となって潮目の変化が起こるかどうか。僕はそうなると思います。
Q.ボラティリティーが高い時にハラハラしてしまいます
相場のボラティリティーが高い状態の時、ハラハラしてしまうのは、ポートフォリオに占めるリスク資産が多すぎるからでしょうか?
ちょっと銘柄というよりポートフォリオのような気がしますがアドバイスをお願いします。
回答
三軒屋万智さま、相場のボラティリティーが高い状態の時、ハラハラしてしまうのは、ポートフォリオに占めるリスク資産が多すぎるからではなく、普通の人間なら誰でも同じです。
リスク資産の多寡によらず、リスクを少しでもとっていればハラハラするのが当然です。No Risk, No Return であるからにはリスクをとらねばなりません。
つまり、ハラハラするのはリスクを取っていることと同義であり、リターンを追求する代償として受け入れるべきものなのです。
Q.子供に資産運用をさせようと思います
子供が大学生(19歳)になり口座を持つことができました。
資産運用をさせようと思います。考えているのはS&P500,ナスダックのETFです。
日本で販売されている投資信託と米国のETFとは違うのでしょうか?またどちらのほうがいいでしょうか?
回答
「日本で販売されている投資信託と米国のETFとは違うのでしょうか?」⇒以下は当社プロダクト部の投信担当からの情報です。
ETF(上場投資信託)と投資信託の違いについては下表のとおりです。
どちらの方が優れているということはありませんが、ご参考までに商品を選ぶポイントを挙げます。
・値動きを見て買いたいかどうか
ETFは株式のように市場での時価で取引されるのに対し、投資信託は1日に1回算出される基準価額で取引されます。投資信託は買付けや解約の申込み時点では価額が分からないため、値動きを見ながら買いたいという場合はETFが良いでしょう。
・定期買付ができるかどうか
ETFに投資をする場合、毎日や毎月などの定期買付をすることによって、投資信託の積立のようにドルコスト平均法のメリットを享受することができます。定期買付を利用する場合は、ご自身にとって利用勝手がよいものか、そのサービス詳細を確認しましょう。
・つみたてNISAを使いたいかどうか
つみたてNISAの対象商品は「手数料が低水準」「分配金の分配頻度が高くない」など、金融庁が定めた一定の条件を満たす長期・積立・分散投資に適した投資信託などに限定されています。特にETFは対象商品が少ないため、つみたてNISAを利用して投資をしたい場合は投資信託の方が幅広い選択肢の中からお選びいただけます。
・為替手数料を含めたコストは納得できるものか
海外ETFを購入する際、日本円から米ドルなど為替振替が必要な場合があります。また、売却した後日本円として受け取りたい場合も同様に為替振替が必要になります。国内籍の投資信託やETFであれば為替振替の費用はかかりませんが、ファンドごとに異なる申込手数料や信託報酬などがかかります。ご利用になる金融機関のウェブサイトや投資信託説明書(交付目論見書)等で詳細を確認し、自身が納得できるコストの商品を選びましょう。
Q.広木さんが学生時代に学んだロシアについて
ロシアが話題ですが、広木さんが学生時代に学んだロシア(ソ連)と今のロシアの共通点と相違点を教えて下さい。
ロシアは長期戦や、経済制裁に強いのでしょうか。
回答
意外に難しい質問です。また別の機会に答えさせてください。
ただし、最後の質問「ロシアは長期戦や、経済制裁に強いのでしょうか」はYESです。
このコーナーでは、毎週月曜夜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答いたします。
今回は2022年5月9日のセミナーで寄せられたご質問から抜粋して回答しています。
回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
【広木隆のMonday Night Liveについて】
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