【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,411.69 ▼39.54 (4/18)
NASDAQ: 13,332.36 ▼18.72 (4/18)
1.概況
米国市場は原油価格が一時3週間ぶりの高値を付けるなかガソリン高が消費の冷え込みにつながるとの見方から消費関連株に売りが出て小幅に続落となりました。39ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に167ドル高まで上昇する一方で、取引終盤には172ドル安まで下落するなど一日を通して一進一退の展開となり結局39ドル安の34,411ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も18ポイント安の13,332ポイントとなっています。
2.経済指標等
4月の全米住宅建設業協会(NAHB)の米住宅市場指数は77と前月から低下しましたが市場予想と一致しています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアや生活必需品、公益事業などの6業種が下げ、ヘルスケアは1%以上下落しています。一方でエネルギーや金融、一般消費財・サービスなどの5業種が上げ、エネルギーは1%を超える上昇となりました。
4.個別銘柄動向
決算が市場予想を上回ったことでバンク・オブ・アメリカ(BAC)が3%を超える上昇となりました。また、長期金利の上昇を受けて他の金融株も高くゴールドマン・サックス(GS)とシティーグループ(C)、モルガン・スタンレー(MS)が2%以上上げたほか、JPモルガン・チェース(JPM)とウェルズ・ファーゴ(WFC)も2%近く上昇しています。また、半導体株も堅調でインテル(INTC)とエヌビディア(NVDA)、ウエスタンデジタル(WDC)が2%以上上げ、クアルコム(QCOM)も2%近く上昇しています。一方で消費関連株が売られるなかウォルト・ディズニー(DIS)が2%余り下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなり、ダウ平均構成銘柄ではホーム・デポ(HD)やナイキ(NKE)も1%を超える下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い2.85%となりました。こうしたなかドル円ではさらに円安が進み127円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な下落に止まったことから堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の27,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)