ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)決算:一株損失は0.92ドルで市場予想を下回る

企業概要

ベッド・バス・アンド・ビヨンドは、家庭用品小売業者で、全米50州、プエルトリコ、カナダ、メキシコで、約1,000店舗を運営している。店舗には、ブランド化されたベッドやバスの付属品、キッチンの織物、調理用品などが揃っている。店舗数は、Bed Bath & Beyondが809、Buy Buy Babyが133、Harmon Face Values(ヘルスケア・ビューティケア)が53となっている。

中核事業に再び焦点を合わせるために、オンライン小売店のPersonalizationmall.com、One Kings Lane、Christmas Tree Shops and That (ギフト・家庭用品)、Linen Holdings、Cost Plus World Marketを売却した。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(12月-2月期)実績

★売上高・・・前年同期比22%減の20.51億ドル(市場予想は20.78億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.92ドルの赤字(市場予想は0.13ドル)

決算総括

12-2月期決算(第4四半期)では、既存店売上高が予想以上の減収だったほか、1株損益が予想外の赤字、そして、売上高も予想を下回った。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

同社は声明で「自社ブランド、価格設定、プロモ―ション最適化に伴う製品関連のマージン拡大は、サプライチェーンのコスト上昇により相殺された」としている。「輸送中の商品、販売できない商品、港で保管されている商品が特に、主要商品で異常に高い状態が続いた」とも述べた。通期については、粗利益率は下期に改善し、前年比で小幅な上昇を見込んでいるほか、サプライチェーンの状況改善により、既存店売上高が上期から順次改善するとの見方を示した。

下期は、既存店売上高および粗利益率の予想に基づき、前年度よりも高い水準のEBITDAを見込んでいるとしている。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

デルタ航空(DAL)決算:一株損失は1.23ドルで市場予想を上回る

企業概要

デルタ航空は、アトランタに本拠を置く世界最大級の航空会社である。世界50カ国以上300を超える都市にネットワークを有する。ハブ&スポーク方式ネットワークの運航体系で、拠点となるアトランタ、ニューヨーク、ソルトレイクシティ、デトロイト、シアトル、ミネアポリス・セントポールに世界中から乗客を集約し各地への乗り継ぎを行う。

特にアメリカン・エキスプレスへのマイレージ・プログラムの販売が大きな収益源となっている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比126%増の81.61億ドル (市場予想は81.16億ドル)

旅客収入・・・69.1億ドル(市場予想は70.7億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.23ドルの赤字 (市場予想は1.26ドルの赤字)

決算総括

1-3月期決算(第1四半期)では、売上高は予想範囲内となったものの、1株損益は予想ほどの赤字とはならなかった。

同社のバスティアンCEOが「オミクロン株の鎮静化と伴に需要は力強い回復を見せており、3月には黒字化し、約10%の堅固な営業利益率を生み出している」と語ったことを好感している。出張回復で法人向け販売が改善しているという。同社は第2四半期の黒字回復を公言しているが、今回の決算はその道筋に沿った内容と受け止められているようだ。夏に向けた旅行需要の回復を期待した動きも見られている。

1月15日の前四半期決算発表時のコメント内容

2022年第1四半期はオミクロン株の影響を受け、2019年と比べて、供給容量は83-85%、売上高は72%-76%となり、調整後損失が220億米ドルを見込む。1月と2月には損失を計上し、3月にも回復に転じる見通し。通期は黒字を見込む。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

好決算を背景に株価は上昇。当面48ドルを目指す展開が見込まれる。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

コンステレーション・ブランズ(STZ)決算:一株利益は2.55ドルで市場予想を上回る

企業概要

コンステレーション・ブランズは、米国最大手のマルチカテゴリー・アルコール飲料サプライヤーである。アンハイザー・ブッシュ・インベブ(AB InBev)の米国における排他的・永久的持分の買収により取得した、CoronaやMedeloなどのメキシコ・ビールの商標ポートフォリオが事業の重要な基盤となっている。

AB InBevは、これらの権利を2013年のメキシコのビール大手Grupo Modeloの買収に伴い独占禁止法の牴触を回避するために売却した。近年、ワイン・スピリッツ事業の再編を進めており、多数のワイン・ブランドやBallast Pointクラフトビール・ブランドなど、利益率の低いいくつかの資産を売却した。

ほとんどの製品を海外で製造して輸入し、独立系卸売業者を通じて販売している。また、医療用・娯楽用大麻大手のCanopy Growthの株式の38%を保有している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(12月-2月期)実績

★売上高・・・前年同期比7.7%増の21.0億ドル(市場予想は20.1億ドル)

ビール部門の売上高・・・15.7億ドル(市場予想は15.3億ドル)

ワイン・スピリッツ部門の売上高・・・5.37億ドル(市場予想は4.87億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.55ドル(市場予想は2.11ドル)

★純利益・・・前年同期比27%増の4.52億ドル(市場予想は3.95億ドル)

★粗利益率・・・51.4%(市場予想は52.3%)

第1四半期ガイダンス

★自社株買戻し・・・5億ドル

通期ガイダンス

★1株当たり利益・・・11.20-11.50ドル(市場予想は11.39ドル)

★フリーキャッシュフロー・・・13-14億ドル(市場予想は13.5億ドル)

決算総括

10-12月四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第1四半期には5億ドルの自社株買戻しも発表。通期ベースの調整済みEPSガイダンスレンジは予想に一致した。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

好決算を受け、株価は上昇。食品と言うディフェンシブ株で、現在の相場環境に適合している。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

J.P.モルガン・チェース(JPM)決算:一株利益は2.63ドルで市場予想を上回る

企業概要

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは、4兆ドル近い資産を有する米国最大の複合金融機関の1つである。

コンシューマー&コミュニティ・バンキング、コーポレート&インベストメント・バンキング、コマーシャル・バンキング、アセット&ウェルス・マネジメントの4つの主要部門からなる。複数の国の規制下で事業を展開している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入・・・前年同期比4.6%減の315.90億ドル(市場予想314.38億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.63ドル(市場予想2.729ドル)

決算総括

1-3月期の総収入は予想を上回ったが、調整済みEPSは下回った。債券と株式のトレーディング収入はいずれもアナリスト予想を上回り、純利益も82億8000万ドルと予想を超えた。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

不振決算だった。株価は一時52週安値を下回った。127ドルを下回ると、115ドルレベルまで下落する可能性がある。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション