モトリーフール米国本社、 2022年4月12日投稿記事より

主なポイント

・ロクを利用する世帯数は引き続き増えていますが、ここ数ヶ月、利益率は大幅に低下しています。
・ブレード・エア・モビリティは、いろいろな場面で利用されて来ており、売り上げはこの1年で3倍超になっています。
・ユーアイパスは、ロボティクスやオートメーションに取り組む企業を支援していますが、成長の鈍化はアナリストの不安の種となっています。

アーク・インベストメントのキャシー・ウッド氏がお気に入りのポジションを追加

最近のグロース銘柄の上昇で、最大のサプライズの1つは、アーク・インベストメント・マネジメントの創業者で最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)であるキャシー・ウッド氏があまり動かなかったことです。

先週金曜日まで鳴りを潜めていたウッド氏ですが、今週になって突然動き出しました。4月11日に購入した銘柄で興味深かったのは、ロク(ROKU)、ブレード・エア・モビリティ(BLDE)、ユーアイパス(PATH)の3銘柄です。3社について詳しく見てみましょう。

ロク

ロクのデバイスを通じたストリーミングは、以前にも増して増えています。2021年末時点のアクティブアカウント数は前年同期比17%増の6,010万件に達し、ロクは国内トップのTVストリーミング・オペレーティング・システムです。第4四半期の総ストリーミング時間は前年同期比15%増の1,950万時間と、過去最高を更新しました。

ロクのプラットフォームは無料ですが、収益力は引き続き目覚ましく向上しています。ユーザー1人当たりの平均売上高は、過去1年間で43%増と飛躍的に伸びています。

ロクの人気は高まっていますが、そうした人気は株価には反映されていないようです。株価は、2021年に付けた最高値から76%下落しています。ロクを取り巻く状況は完璧ではありません。サプライチェーンの制約でドングル(違法コピー防止に使われる機器)の生産が追い付かず、独自コンテンツの制作にもお金がかかります。ここ数ヶ月で利益目標は大幅に下方修正されていますが、ロクの成長サイクルにおいて現時点で本当に重要なのは、市場シェアを獲得することです。

ブレード・エア・モビリティ

昨今、ヘリコプターの飛行が増加しており、これはブレード・エア・モビリティにとって好材料です。富裕層向けにヘリコプターによる輸送サービスをオンデマンドで提供する同社は、2021年に売上高が3倍超に増加しました。12ヶ月間の売上高は6,720万ドルで、時価総額5億7,800万ドルに対して小さいように見えるかもしれませんが、同社はバランスシート上に潤沢な現金を保有しており、企業価値は2億9,700万ドルと控えめに見積もられています。

2021年が爆発的成長となった背景には、2020年の業績が低調だったことによる比較効果と、臓器輸送における地位確立を目的とした戦略的買収があります。実際に、主力事業である短距離ヘリコプター事業は、2年前と比べて横ばいでした。

同社のビジネスモデルには限界があるかもしれませんが、素早く移動したいという富裕層のニーズは常に存在します。スーパーボウルの会場や地方で行われる音楽フェスに、渋滞知らずで行けるということからブレード・エア・モビリティの評判は高まっています。時間をお金で買う富裕層がいる限り、ブレード・エア・モビリティは好調が続くはずです。

ユーアイパス

ユーアイパスにとって好機が訪れています。同社は企業向けに、ロボティクスやオートメーションを導入するためのソフトウェアを提供しています。人件費をはじめ、インフレ圧力が高まる中、今後数年間でより多くの仕事が自動化技術に委ねられるとみられます。

2022年1月期第4四半期決算が失望を呼び、同社の株価は下落しています。売上高と利益は予想を上回りましたが、今四半期および新年度のガイダンスはアナリスト予想を下回りました。新年度の年間経常収益(ARR)の伸びは加速しており、既存顧客ベースの売上成長率は145%と健全で、同社には勢いがあるように見えます。しかし、今四半期は前期比で大幅な減収、通期でも前年比でわずか22%の増収(2022年1月期は同47%増でした)という問題のあるガイダンスを無視することはできません。

これから同社に投資しようという新規の投資家にとってありがたいことに、こうした悲観的な見通しの多くは既に織り込まれているようです。株価は、2021年4月に付けた過去最高値の90ドルから77%下落しています。

ロク、ブレード・エア・モビリティ、ユーアイパスはいずれも、ウッド氏が4月11日に購入した銘柄リストに入っています。同氏が、これらの人気薄のグロース銘柄を今後も買い続けるかどうか、興味深いところです。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Rick Munarrizは、ロクの株式を保有しています。モトリーフール米国本社はロクおよびユーアイパスの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。