2月3日(木)の夜からBTC(ビットコイン)が急騰し、その後も堅調に推移しています。現在(2月7日午前時点)は1BTCあたり490万円前後で推移しており、2022年の年初来安値375万円から大幅に回復しました。
米国株式市場のチャート形状は依然として良くありませんが、暗号資産市場は一旦ボトムをつけた可能性があります。今回の下落相場においておおよそ悪材料を織り込み済みなのかもしれません。または、まだ表に出てきていない大きなポジティブ材料が存在しているのかもしれません。よって次の押し目は、強気で買えるのではないかと私は考えています。
本コラムで述べてきた通り「1月下旬から2月は買い場」というスタンスを維持しています。今週も少しずつ、買い仕込みしていく戦略で解説していきたいと思います。
BTC/JPY、450-475万円ゾーンでの押し目買いを意識して臨みたい場面
BTC/JPY日足チャート分析から始めます。
下降トレンドラインを右方向に明確に抜けてきており、さらに直近レジスタンスラインも一気に上抜けてきました。
チャート的には、一発で抜けてくる場合、テクニカル的にも上昇の強さを示唆するものですので、買い方向で考えるプレイヤーが多く出てくるでしょう。
さらに30日移動平均線(SMA30)もローソク足の実体が上抜けていることから、相場反転の条件が揃っています。少なくとも2月中は底堅く推移する可能性が高まったと考えられます。
続いて、4時間足チャートを見てみましょう。
市場が強気の買い目線に切り替わってくると思いますので、次の押し目買いのポイントは450万円のサポートラインになるでしょう。この手前からの買いエントリーを意識してトレードしていくと良さそうです。
テクニカル的に買いが入るポイントですので反落した場合、下ヒゲで戻しやすい価格帯だと考えています。上昇トレンドに転じる場合、この付近で反発し、高値である500万円付近でレジスタンスラインを突破し、本格的に上昇トレンドに回帰するように感じます。
2月下旬〜3月上旬頃にそのような値動きになりますと、トレードしやすくなってくるのではないでしょうか。そうなれば、アルトコインも順張りトレードでエントリーしやすくなってくると思います。
今週のBTCは450-475万円ゾーンでの買いを意識して臨むのが良いと考えます。
ETH/JPY、33万6000円突破は大きいが、買いエントリーのタイミングはまだ先か
続いて、ETH/JPY日足チャート分析に移ります。
下降トレンドラインにまだ到達していないものの、一時25万円を割り込んでからの急反発は大きなものでした。断片的にみれば、25万円→35万円と40%程度の上昇です。それ以前が55万円→25万円と大幅な下落でしたから、それ相応の反発上昇と言えるでしょう。
BTC/JPYチャートと比較すると、ETH/JPYはまだボトムアウトと言い切れない形状です。2−4週間遅れて、その形状になってくると考えています。目先は下降トレンドラインが抵抗帯を意識する展開でしょう。
しかし、33万6000円のレジスタンスラインを突破できたことは大きいと考えています。BTC同様に30日平均線を上抜けてきており、こちらもポジティブ要因です。急反発もあれば、またそれ相応の深い押し目も作りやすいので、もう少し大きく引きつけてからの買いエントリーが良いと思います。
今回の25万→35万円までの大きな上昇に対して半値押しである30万円からの買い戦略も1つの選択肢でしょう。私は2月、このあたりからエントリーを意識しようと考えています。2月中に25-30万円でチャンスがあれば…といった程度です。
リスクオフ相場での買い場狙いは慎重に
テクニカル的には上記のような相場分析で考えていますが、金融市場においてはリスクオフ要因が多い状況です。
ロシアがウクライナに侵攻するリスクもマーケットにとって大きな不確実性でしょう。実際に軍事衝突が起きれば、リスクオフ相場になると思います。先述の通りのテクニカルパターンが展開されれば、拾っていこうと考えています。
そのほか、インフレに対する懸念も広がっていますが、月日を経ておおよそ織り込まれていくでしょう。この春先は一旦の買い場が訪れると考えています。
今後は一時的に大きく売られたところが買い場だと考えて拾っていくイメージです。ご参考にしていただけますと幸いです。