1月25-26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて、米国株式市場は踏みとどまっている状況にあります。FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派の姿勢は市場の予想通りとなっており、金利先物市場は年内の利上げ4-5回程度を織り込んだ格好です。今回のFOMCを受けて、ゴールドマンサックスが年内の利上げ回数の予想を従来の4回から5回に修正したと報じられています。他の欧米系の金融機関において年内5-7回の利上げを予想しているところもあるようです。よって市場は、今後もう少しの利上げを織り込んでいくと思います。
以下のナスダック先物チャートを確認すると、直近高値から18%程度調整しており、日足レベルで一旦、底入れしそうな形状が見られます。
今週は米国の1月雇用統計が発表される予定ですので、それまでは大きな動きがないと思いますが、目先14,000ドルを再び割り込むかどうかによって、BTC(ビットコイン)の先行きも大きく変わりそうです。
最近ではナスダックチャートに連動する値動きが多く見られるようになってきましたので、今後BTCの値動きを考察する際に、ナスダックチャートとの比較が必須となってくるでしょう。参考までに比較チャートをご紹介します。以下のように相関関係が見られます。
BTC/JPY、週足サポートを死守できるか
今週もBTC/JPY週足チャートからチェックしていきます。
一時的に400万円を割り込みました。375万円近辺を安値に切り替えしてからは、大きく安値に接近することなく400-440万円のレンジで推移しています。ナスダック先物指数よりも早く相場が崩れましたから、BTCのほうが先に底を打つかもしれません。
押し目は検討の機会のようにも思えます。並行チャネルで結局サポートされるのでしょうか。もしくはサポートは割れるものの、次の水平線が引ける320万円付近での買い準備も多少視野に入れて、見極める展開でしょうか。MACDは0.00付近まで下落してきており、オシレーター的にはニュートラルな様相です。
では、4時間足で直近の買い場を見ていきましょう。
375-410万円を意識する展開
4時間足で週足並行チャネルの下限ラインでの攻防を見ますと、上記のようになっています。
現在、4時間足のトレンドラインを右方向に割り込んできており、今週前半は底値を確認する値動きになるように思います。
サポートラインは2本、407万円付近と375万円になります。この手前からエントリーをうかがう展開でしょうか。
よって、今週のサポートレンジを375-410万円に設定し、このゾーンを意識した買い戦略は検討の余地があると思います。
ETH(イーサリアム)はもう一段引き付けてからエントリーを
続いて、ETH/JPY週足分析です。BTC同様に並行チャネル内で推移しており、踏ん張りを見せています。
ETHの直近安値は24.5万円付近となっており、そこから30万円付近まで大幅に反発しました。とは言え、つい先日まで55万円だったことを考慮すると、もう少しボラティリティが落ち着いてからエントリーするほうが良いように思います。
2018年1月は当時の史上最高値17万円を付けたのち、同年12月には、一時的に1万円を割り込む水準にまで下落しました。ですので、アルトコイン投資においては慎重にならなければなりません。当時と現在では状況が異なりますが、史上最高値から1/4〜1/5ぐらいの価格まで下落するような最悪な事態も想定しておいた方が良いでしょう。
よって、次のサポートラインが引ける19万円付近まで下がることもあり得ると考えて、資金管理されると良いと思います。
本コラムで繰り返し述べている通り、私は1月下旬から2月にかけての買い場を意識してエントリーしていく方針を堅持しています。今週もBTCトレードを中心に、ETHはもう1-2週間は様子見ながらその後の再参入を意識して、慎重なトレードを心がけたいところです。