>> >>【前編】食品・日用品おすすめ株主優待銘柄10選

優待投資、失敗からの学び

――優待銘柄で失敗した経験はありますか。

2020年9月に上場したグラフィコ(4930)に昨年5月から投資していて、かなりの損失を出しました。

購入した当時、PERが24倍くらいで少し割高に感じました。しかし、売上高も伸びていたので大丈夫だろうと思い、優待品もほしかったので投資しました。優待品には満足しましたが、株価は右肩下がりで大暴落。今では購入から半値近い水準になっています。

この失敗から、上場から間もない状態の株価で購入してしまった点、無配当であったにも関わらず購入した点を反省しました。

優待投資は株価が割高ではない銘柄を購入して、配当と優待を楽しむのがベストだと思います。

子どもに伝えたい株式投資の魅力

タカラトミー(7867)の優待でもらった株主優待限定50周年記念特別カラーのスポーツカー「トミカ」2台セット

――ブログではお子さん向けの優待品も投稿されていますね。

はい。優待品で玩具や絵本などが届くと喜んでいます。子どもはまだ2歳ですが、将来的には株主優待を通じて投資の話ができるといいなと思っています。
 
――お子さんに伝えたい株式投資の魅力を教えてください。

投資はギャンブルと違ってインカムゲインを受け取ることができる点が最大の魅力だと思います。配当金や株主優待といった還元で、企業が儲けた利益を分けてもらえる楽しさを伝えたいですね。

コロナ禍で優待銘柄をさらに追加

――コロナショックではどれぐらい影響を受けましたか。

コロナショックでは資産の3~4割が減りました。当時は株式市場どころか、社会の先行きに不安を感じました。ちょうどその頃、マイホームを長期ローンで購入したばかりだったので尚更心配になり…。

そういった不安を解消するためにも、配当金や優待品がもらえるのは重要だなと感じ、優待銘柄への投資を積極的に増やしました。

――ポートフォリオの配分を教えてください。

およそですが株主優待銘柄20%、国内成長株55%、米国株20%で、残りの5%が現金です。

――現在の全体的な運用状況はいかがですか。

昨年の好調な時期と比べると全体的に15%ほど減っていますが、焦るほどではありません。毎月8万円弱の住宅ローン返済があるため年100万円を配当金から捻出するようにしています。現状では配当金で住宅ローンを支払えている状況です。ただ、最近はインフレへの警戒心を強めています。

現状では住宅ローン金利は株式の配当利回りを大きく下回っている状況なので、住宅ローンの繰り上げ返済は今のところ考えていません。資産を切り崩して一括返金するより、株式で運用した方が有利だと考えています。

ただ、住宅ローンの金利が2%を超えてくるような状況になった場合は、その時の市場状況次第で一括返金も考えます。

――インフレへの対策をしていますか。

はい。まずは、世界最大級の金生産会社である米国株のバリック・ゴールド(GOLD)をポートフォリオに追加しました。現状では金への投資も検討しています。

米国株、銘柄選びのポイント

――米国株投資を始めたきっかけは?

著名投資家のウォーレン・バフェットに興味を持ったことがきっかけです。彼が投資しているコカコーラ(KO)やペプシコ(PEP)などグローバルに事業展開していてかつ、ブランド力が非常に高い銘柄に投資したいと思い、米国株にも投資するようになりました。

――米国株の魅力は何でしょうか。

株主還元に対する意識がとても高いことです。日本企業と比べて、毎年増配している企業や配当性向の高い企業が多いので。

――他に投資している米国株の銘柄を教えてください。

先に述べた2銘柄以外では、クラフト・ハインツ(KHC)、ウォルマート(WMT)、J&J(JJSF)、P&G(PG)、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)などに投資しています。食品と生活必需品の企業がほとんどですね。世界の人口増加に伴い需要が増し、株価もそれに追随していくと考えています。

――米国株については、どのようなタイミングで買い増ししていますか。

住宅ローン返済に充てる分以外で配当金がある程度貯まったら、その配当金を使って買い増ししています。現金で持つより株式を購入した方が良いと思いますので。

日頃から候補となる銘柄をリサーチしながらも、割高なタイミングでは買いません。PERが25倍ぐらいまで落ちてきたところで買いを検討しています。

――米国株の売却の基準は何ですか。

基本的にはPERが高くなった時に検討しますが、投資している企業に強力なライバルが出てきたり、事業内容に疑問を感じた時に売却する場合もあります。また、3~4割の含み益が出た時も一部を売却して他の銘柄に投資することも考えます。

ペンギンさん注目の小型成長株(日本株)

――小型成長株への投資もされているということですが、投資方針を教えてください。

企業の事業内容を確認し、参入壁の高いビジネスモデルを築いている銘柄に投資しています。そのなかでも、サブスク関連などストック収入で安定的な売上を見込める銘柄がなお良いと考えています。

――現在、保有している小型成長株の銘柄を教えてください。

アートスパークホールディングス(3663)、ピクスタ(3416)、ペイロール(4489)など安定した成長が期待できる銘柄を保有しています。最近では、あさひ(3333)を購入しました。PERが10倍以下で、他に競合している企業が見られなかったので。

これらを含め、国内成長株は5~6銘柄ほど保有しており、現状では5~10年ぐらい保有しています。

――これから投資を始めたい人へアドバイスをいただけますか。

最初は事業内容などをよく知っている企業への投資から入るのが良いと思います。その上で、経済指標などを見ながら動向を捉えられるようになったら値上がり益を狙う攻めの銘柄をポートフォリオに追加していくと良いでしょう。

投資初心者は話題性だけの株や仕手株を安易に購入して大損しやすいです。ネットの掲示板やTwitter等で見かけた注目銘柄を、事業内容などを調べずに購入するのはやめましょう。

ネット上で話題になっている銘柄は既に株価が割高な企業も多く、将来的に株価が下落する可能性もあります。企業の事業内容や業績推移などをしっかりと確認してから投資した方が良いですね。

――ありがとうございました。

※本インタビューは2022年1月19日に実施しました。