食品や日用品の優待を中心に100以上の銘柄を保有している人気ブロガー「ペンギン」さん。主に株主優待株、小型成長株、米国株に投資をしており、コロナ禍で守りの姿勢を重視するようになったと話します。そんなペンギンさんに今おすすめの株主優待銘柄や失敗しないためのコツ、米国株・小型成長株の選び方などをお聞きしました。

 

●ペンギンさんプロフィール●
現役システムエンジニアの個人投資家。運営している人気ブログ「ペンギンの株主優待ブログ」では、自宅に届いた優待品を写真付きで紹介。妻と子どもの3人暮らし。

 

――ペンギンさんが株式投資を始めたきっかけを教えてください。

2006年に大学生の頃、メディアでライブドアが頻繁に取り上げられていて、友人の間でも株が話題になっていました。そんな中、私の父親も株の話が好きだったなぁと思い出し…。私もやってみようかなと思って株式投資を始めてみました。

――その後、どのように投資対象を広げていかれたのでしょうか。

最初は値上がり益を狙う攻めの投資がメインでした。その後、リーマンショックやコロナショックで株価の暴落を経験したことから、株主優待や配当金を目的とした銘柄をポートフォリオに追加して、守りの姿勢を固めていきました。

家族と一緒に楽しめる株主優待、銘柄の見極め方

――ブログやツイッターで様々な食品や日用品の優待を投稿されていますね。株主優待でこれらの業界をメインに投資しているのはなぜですか。

食品や生活用品業界は比較的、大きな変化が起きにくく業績が安定しているので、長期にわたって配当と優待を享受できると考えています。

これらの優待品は日々の生活で消費しやすいですし、家族と楽しさを共有できるのも魅力です。

――株主優待の銘柄選びのポイントを教えてください。

私は投資をする際、PERが割高すぎないかをチェックしています。20倍以上の銘柄ですと、他でよほど納得できる要素(成長性、優待内容・配当利回りなど)がない限りは見送ります。

また、自社商品を株主優待としている銘柄を選ぶ場合が多いですね。自社商品の株主優待は廃止される可能性が低く、安心して長期保有できると考えているので。

――優待品が届くのをどのようにコントロールされていますか。

実はこれが大きな課題だったりします(笑)。権利月が3月・6月・9月・12月に集中しているため、株主優待が到着する日がどうしても集中しますが、権利取りしてから3ヶ月後に届く場合が多いので、頭の中でだいたい何がいつ届くかを把握しています。

例えば冷凍食品の優待が届きそうな月は、あらかじめ妻に共有して冷凍食品を買わないように協力してもらっています。また、カタログギフト系の優待の場合は、到着する日付をコントロールしています。食品はなるべく日持ちする優待品を選ぶことが多いですね。

――優待銘柄の売却の基準は何ですか。

優待銘柄については、永久保有してもいいかなと思える企業に投資しているので、株価が値下がりしても基本は売却せず、回復を信じます。ただ、PERが40~50倍以上になったり、優待廃止や配当がなくなったりしたら売却を検討します。

優待投資で注意すべき3つのポイント

――株式優待の情報は何からチェックされていますか。

株主優待関連の情報収集は主にTwitter上で行い、新設・廃止情報や実際に到着した優待品の写真等を参考にしています。他には、適時開示情報閲覧サービスもチェックしています。

――あまりよく知られていないマイナーな銘柄への投資を検討される際にどのような点を確認されますか?

普段の生活で関わりのない企業への投資については、事業内容が見えにくいので不安に感じることもあります。

その点を解消するために、次の3つのポイントを厳しくチェックするようにしています。

(1)過去の業績を調べて、安定して営業利益を上げ続けているか
(2)財務状況が健全か。有利子負債が少なく現金を多めに保有しているか
(3)現時点で十分に割安な株価であるか

30代のペンギンさんがおすすめする株主優待銘柄10選

おすすめ1:アサヒグループホールディングス(2502)

 

おすすめポイント:
購入することができない株主優待用の特別なビールが毎年もらえるのがポイント。ビールの内容も毎年変わるため届くのが楽しみです。2021年の株主限定ビールは原材料にオレンジピールが使われていて、フルーティーな香りがしました。

保有期間と今後の保有予定:
2年ほど保有中。永久保有を考えています。

おすすめ2:KDDI(9433)

 

おすすめポイント:
優待のカタログギフトは素晴らしい内容で業績も良く、高配当。優待品で届いたもつ鍋セットで作った鍋の味は最高でした。

保有期間と今後の保有予定:
2年ほど保有中。永久保有を考えています。
 

おすすめ3:ヨンキュウ(9955)

 

おすすめポイント:
100株保有で国産の鰻のかば焼きを年2回いただけるのがポイント。鰻の市場価格が高騰して、自分ではなかなか買えないので嬉しいです。

保有期間と今後の保有予定:
1年ほど保有中。割高になりすぎない限りは保有したいと考えています。

おすすめ4:ラックランド(9612)

 

おすすめポイント:
1年に4度株主優待があるところがポイント。昨年まで購入を見送り続けていましたが、今回は名産品を詰め合わせた優待品をもらってかなり満足しました。

保有期間と今後の保有予定:
半年ほど保有中。優待が廃止または割高になりすぎない限りは保有します。

おすすめ5:アークス(9948) 

 

おすすめポイント:
北海道・東北・北関東の地域に根ざしたスーパーマーケット事業を展開しており、青森県産の美味しい蜜入りリンゴを優待でもらえます。

保有期間と今後の保有予定:
2年ほど保有中。割高になりすぎない限りは保有を継続する予定です。

その他のおすすめ5銘柄

銘柄

推しどころ

保有期間と今後の保有予定

東洋水産(2875)

米国でもシェアが高く、今後も安定した成長が期待できる。コロナ禍で届いた優待のカップ麺はすごく有難かった。

2年ほど保有中。永久保有を考えています。

ライオン(4912)

シャンプーや洗剤など家庭で使える優待品が多く、業績も安定している。

2年ほど保有中。永久保有を考えています。

ベネッセHD(9783)

年2回自社商品がもらえる。選べる優待の中に知育教材があり、子どもが喜んでくれる。

1年半ほど保有中。割高になりすぎない限りは保有します。

エスビー食品(2805)

年2回自社商品がもらえる。家庭で調味料をよく使うので重宝しています。

2年ほど保有中。永久保有を考えています。

雪国まいたけ(1375)

株主優待のきのこ詰合せはボリュームがあり、配当利回りも良い。購入単価が安い。

1年半ほど保有中。割高になりすぎない限りは保有したいと考えています。

【図表】上記で挙げた銘柄に対する有益度・投資額の分布

>> >>【後編】小型成長株・米国株の選び方、優待投資で失敗しないための注意点