BTC(ビットコイン)はようやく底堅くなってきました。上値が重いものの、横ばいで推移しており、短期的な売りが出し尽くしたような値動きになっています。
430-460万円で買いを狙いたいところでしたが、この形状ですと打診買いで入っても良いと思います。
米国株式市場は依然強い印象がありますが、今までほどの力強さが感じられない値動きになっています。私はダウ先物が34,000ドル前半あたり(高値から10%レベルの下落)の状況ですと、BTCも拾いやすいように感じます。
3月の利上げ論が広がっており、利上げが始まる頃にはまた株価も上昇に転じ始めていると思います。また過去の米国株の推移を見ると、1年間の中でも1-2月はベア相場になりやすい傾向があり、そこが押し目にもなりやすい時期だと考えています。よって、この値動きをイメージし、BTCなども仕込んでいきたいと思います。
BTC/JPY、470-480万円あたりがポイントか
では、BTC/JPY日足チャートから解説していきます。
下降トレンドラインに沿って下落しており、SMA30も似たような位置にあります。よって、次の上昇で一気に上抜いていくことは難しいでしょう。戻り売り相場であることに変わりはありませんが、次の押し目も買い場だと考えています。
既にMACDがダイバージェンスし、そして直近安値を割れてもこのダイバージェンスを否定するのは少々難しいと考えます。400万円を大きく割り込まない限り、12月のMACDの最も低い数値を下回ることはなさそうです。よって、400万円台前半はテクニカル的に変わらず買い場だと考えています。
2つの下限ラインがポイント
4時間足で詳しくエントリーのタイミングを見ていきましょう。
小さな下降トレンドラインは右方向にずれてきており、ボトムアウトの形状となってきました。既にMACDは0.00付近で推移しており、上昇・下落のパワーバランスはニュートラルです。
図表2に並行チャネルを引いてみました。下限ラインが1つの目安です。もう1つは、下降トレンドラインが今度はサポートになりますので、そのあたりからの押し目買いも良いでしょう。今週中にエントリーを狙う、少しゆったりとしたトレードになります。
直近のターゲットはレジスタンスラインが引ける525-530万円でしょうか。一気に抜けていくイメージはありません。一度この付近まで上値を伸ばした後、450-530万円のレンジ相場を意識していこうと思います。よって、打診売買程度のエントリーを考えています。
ETH/JPY、買い場は31-34万円あたりか
ETH/JPY日足チャート分析に移ります。
直近安値35万円を一時、割り込みました。しかし、そこから10%ほどの反発を演じており、BTCと比較してETHの下落率が大きかった反動で反発も少し強いものとなりました。しかし、まだ強気にはなれない状況です。
ETHの上値の目処は40万円付近で考えています。BTCが再び460万円方向に下落する場合、ETHがどの水準にいるかはわかりませんが、仮に29-35万円ゾーンで推移しているならば、買いに向かいたいと思います。
下落並行チャネルを意識すると、下限ラインからのエントリーでしょうか。1月中に実現するならば、買い場は31-34万円あたりではないかと思います。私はこのあたりからの再参戦をイメージして準備をしていく予定です。
1月後半のファンダメンタルズのポイント
1月の経済指標でポイントとなるのは、1月25-26日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)でしょう。次回(3月)の利上げやテーパリング縮小についての言及に注目したいところです。どこまで米国が利上げを急いでいるのかなど今後の見通しを探る展開になると思います。
11月からFRBはインフレ退治に軸足を移し始めました。その後、意外にも米国株式市場は堅調でした。よってパウエルFRB議長は、今回も淡々とインフレ抑制に言及し、市場は連続利上げの可能性を織り込んでいくように感じます。
2000年代以降、米国の利上げサイクルは2度ありました。いずれも利上げが実施されてから、米国株式市場は堅調に推移し、その後、年々上昇しました。そう考えますと、今回も高値からの多少の下落から程よい水準を保ち、上昇相場に戻っていくのではないかと私は思います。ですので、そのタイミングでBTCやETHを拾っていきたいと考えています。
今週から再びBTCとETHを買い目線に戻したいと思います。ご参考にしていただけますと幸いです。