日本の風景。安全で、きれいで、臭くなく、うるさくなく、本当に素晴らしいと思います。私は世界中をまぁまぁ訪れてきましたが、やはり日本がダントツに最高です。しかし日本のこの最高さは、人間が物理的に居て、感じるものばかりです。美味しい、もそうですね。要は日本の良さは、日本に来ないと分からないことが多いのです。

これは上に挙げた五感で感じるもの以外にも、恐らく言葉のせいで実態が良く伝わらず、例えば新型コロナ状況も、これだけ感染者数や重症者数が少ないことを、欧米の人はほとんどが分かっていません。世界状況に最も詳しいような人たちでも、私が直接説明すると、一々驚くのです。日本にはそういう特徴があります。なので、逆に、外国の人が多く日本を訪れるようになると、日本に対する見方が大きく変わります。

コロナ問題が収束したら、日本は国を挙げて海外の金融市場関係者を大勢日本に来させる機会・仕掛けを考えるべきだと思います。そうして日本がどれだけコロナ問題に対して強かったか、また政治や企業のリーダー層の若返りがどれだけ進んでいるかを、目の当たりに見てもらいたいと思います。何故ならコロナ問題が起きてからの日米の株価のパフォーマンスの乖離は、少なからずこの問題があるのではないかと思うのです。

世界中のマーケットに影響する大きなマネーの在りかはアメリカです。このアメリカ人達が、海外に出掛けられなくなった時、彼らは一番馴染みがあって目の前にあるアメリカ企業にお金を振り分け、米株式市場は史上最高値を付けました。そして海外の中で、一番物理的に行ってみて初めて良さの分かる国であり、かつ言葉のせいで何が起きているのかリモートでは一番分かりにくい国日本へのお金の振り分けが減って、日米の株価の乖離が大きくなった。そう感じるのです。

コロナ禍が終わり、外国の人が大勢日本に来る時、その時が日本株の絶好の買い場ではないか、そしてそれはこの2022年中に来るのではないか、私はそう思っています。楽しみです!