BTC(ビットコイン)の2021年の終値は534万円前後で引けました。先週から10%程度、値を下げて引けた格好です。特段、何か悪材料が出たわけではありません。確定申告に向けて早めの換金売りが出ているのかもしれないと私は考えています。
BTCに限らず、アルトコイン市場においても連動したような値動きが見られ、米国株と比べて勢いが衰えてきているようです。
チャートの形状は徐々に悪化の一途を辿っています。もう一段安があってもおかしくない形状です。
例年、2月は買い場になることが多いため、私は買い場を狙って、深い押し目買いを狙っています。目先、短期的に戻り売りトレードも悪くなさそうです。
また1月は4日から20日ごろにかけて、BTCが過去に大きく急落したことが多い月でもあります。そのためしばらくの間、急落に注意が必要だと考えています。
ではチャート分析をしていきましょう。
BTC/JPYは反転失敗の形状か
日足チャート分析です。
下降トレンドラインを右側に抜けて反騰し、12月27日は高値600万円付近に達しました。しかしその後、このレジスタンスラインからあっけなく蹴落とされました。
現在は下降トレンドラインを抜けて上昇を始めた水準よりも低い水準に位置しています。このブレイクで順張りトレードしたプレイヤーは含み損を抱えたことでしょう。彼らがストップを置くなら、直近サポートライン割れあたりか、12月4日に付けた安値474万円近辺の下になると思います。ここを突破すると、さらに一段安の可能性が高いと考えられます。
よって、向こう1週間はショート戦略も選択肢の1つだと考えます。
では、ドル建てチャートと比較して見てみましょう。
ドル建てチャートでは一段安の可能性がより高い
ドル円相場の影響により、円建てのチャートではまだサポートラインの上で推移しています。しかしドル建てのチャート(図表2)で見ると、サポートライン付近に近づいていることが分かります。つまり海外勢の視点で見ると、もう一段安の可能性がより高いとみられます。よって、BTCの下値更新はさらに現実味を帯びているように思います。
あと1.5%程度安でこのサポートラインに差し掛かりますので、本日か明日中(1月4,5日)も注意が必要だと思います。
仮に4万ドルがサポートラインとなると、円建てで460万円付近になります。この水準では一旦買い戻しが一定数入ると考えられますので、今週はこのポイントに注視するとよさそうです。
ETH、40万円を割り込む場合は下値を伸ばす可能性も
続いてETH/JPY日足分析です。
三角保ち合いを形成していましたが、ついに右方向に割り込み始めました。現在は上昇トレンドラインであったポイントも上値を抑え込まれる格好となっています。上昇に戻ったとしてもSMA30があり、テクニカル的にレジスタンス条件が重なっているポイントで推移をしています。
あれだけ反発力が強かったETH(イーサリアム)ですが、直近の地合いは悪くなってきました。BTC以上に踏ん張りがありましたが、次の下落で40万円のサポートを割り込むと、かなりストップロスが出ると思います。
次のサポートラインは35万円付近までありませんので、40万円を割り込んだ場合は、ここまで下値を伸ばすことを考え、準備しておいた方が良いでしょう。
35万円手前では一度買えるかもしれませんので、私は買い指値注文で待機しておきたいと考えています。ただし、まだ下がる可能性もあるので、打診買い程度のレベルでトレード予定です。
私は1月下旬〜2月下旬の1ヶ月間で買い場が訪れると考えているので、その時まで静観している予定です(暗号資産の歴史は短いものの、季節柄、この期間は比較的買われやすいと予想しての戦略です)。
BTC、ETHともに、もうしばらくベア目線を維持しながら、買い場を探すフェーズが続きそうです。