さて、果たして私は無事帰国しました。昨日の18時半頃に羽田に着陸して、検疫のための諸々の検査や手続きがあり、隔離先のホテルに入室したのは今日の午前3時前でした。実に8時間掛かりました。東日本大震災の当日、米国トレードステーション買収のための最終デューデリジェンスをして帰国した私は、成田の空港第1ビルをまさに出る時に地震が来て、その後帰宅するのに7時間くらい掛かった記憶がありますが、その時よりも長いです。

新型コロナウイルス・オミクロン株を検疫するためのもので、しかもいい意味で急に決まったことですから、隔離先ホテルの受け入れオペレーションがまだスムースでなく、このように時間が掛かったのでしょう。致し方ありません。検疫と云えば後藤新平。本当に検疫をする時にはどうするのだろう?後藤新平だったらどのように組み立てただろう?そんなこともたまに思いながら、7時間は掛かると事前に情報も得ていたので、空港ではのんびりと黙々と仕事をしていました。

航空会社職員、空港職員、検疫スタッフは、本当に大変な仕事で、延々と長い時間、年齢層から国籍まで幅広い人たちを相手に対応をしており、「大変な仕事だなぁ、感謝だなぁ」という気持ちしかありませんでしたが、これらの方々に何度も何度も文句を云ってるおじさんがいて、耳を塞ぎたくなりました。本当の検疫は行政サービスではありません。検疫は社会を守るための国の行為です。まして空港職員等のサービスでないことは明らかです。なんで文句が出るのだろう?

しかし耳を塞ぐのではなくて、ちゃんと意見を云ってやめさせないと、スタッフの人に失礼だし、そもそもスタッフの時間をそんなことに消費させてしまっては、検疫・入国のミッションを果たせなくて大勢の人に迷惑が掛かるじゃないか、と思ったのですが、段々離れていったので、結局アクションは起こしませんでした。しかし今度こういうことがあったら、どのようにその場の嫌な雰囲気を好転させ、本人にもちゃんとその理不尽さを気付いてもらうか、うまい方法を色々考えてみました。今度実践してみたいと思います!