【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 36,100.31  △179.08 (11/12)
NASDAQ: 15,860.96  △156.68 (11/12)

1.概況

先週末の米国市場は主力ハイテク株を買い戻す動きが続き上昇となりました。42ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに190ドル高程度まで上昇した後一旦伸び悩みましたが、取引終盤に再び上げ幅を広げると一時は226ドル高まで上昇しました。その後ダウ平均は引けにかけて上げ幅を縮めたものの結局179ドル高の36,100ドルで取引を終え4日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も156ポイント高の15,860ポイントと続伸となっています。

2.経済指標等

11月の米ミシガン大学消費者態度指数速報値は66.8と2011年11月以来の低水準となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、コミュニケーション・サービスと情報技術が1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーと公益事業の2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではスリーエム(MMM)が2%近く上げ上昇率トップとなりました。また、アップル(AAPL)とホーム・デポ(HD)、マイクロソフト(MSFT)、ナイキ(NKE)、セールスフォース・ドットコム(CRM)も1%を超える上昇となったほか、会社分割で日用品など消費者向け部門を分離し高成長の処方薬事業に集中する方針を示したジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も1%以上上げています。一方でウォルト・ディズニー(DIS)とIBM(IBM)が1%以上下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株に買い戻しが入るなかフェイスブックを運営するメタプラットフォームズ(FB)が4%高となり、動画配信のネットフリックス(NFLX)も4%近く上げました。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も2%近く上げています。電気自動車のテスラ(TSLA)はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が保有する株を追加売却したことが判明したことで3%近く下げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.01%高い1.56%となりました。ドル円は114円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか本日は寄り付き前の8時50分に7-9月期の国内総生産(GDP)速報値が発表される予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)