パンデミックからの復調で大幅な増収増益

米スターバックスが10月28日、2021年7〜9月期決算を発表。売上高は81.5億ドル(前年比31%増)、営業利益14.8億ドル(同165%増)で大幅な増収増益となった。

赤字転落したパンデミックからの復調が続く。米国では飲食店などでの人手不足が顕著だ。スターバックスも従業員への報酬を手厚くすることなどで対応する。

グローバルでの既存店売上は17%増。うち客数が15%増、客単価は2%の拡大だった。北米は既存店22%増、海外は3%増とそれぞれ拡大している。中国では既存店売上が7%減少。

出所:strainer

米国でリワード会員数が拡大、中国にも注力

10月3日時点の店舗数は33,833店(前年比+1,173店)。北米で直営店を減らした一方、海外店舗は1,287店舗もの純増だった。米国と中国が全体の62%を占める。

米国のリワード会員(90日間のアクティブ会員)は2,480万件(前年比+28%)に拡大。米国直営店における売上の51%がリワード会員によるものだった。

リワードプログラムは中国でも注力しており、90日間のアクティブ会員数は1,790万人にのぼる。

新たに発表したのが、パートナー(従業員)の投資拡大だ。米国では飲食店や小売店で人手不足が懸念とされ、多くの企業が待遇改善を迫られている。

米国で2年以上の勤務歴のある従業員に対し、2022年1月までに5〜10%の昇給を約束。2022年夏には米国中の時給制従業員に平均時給17ドルを宣言。バリスタの時給は15〜23ドルに設定する。