東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株高を受けて大幅続伸となりました。日経平均は353円高の28,031円でスタートすると寄り付きをほぼ安値に上げ幅を広げ10時50分前に643円高の28,321円まで上昇し597円高の28,275円で前場を終えました。555円高の28,234円でスタートした後場の日経平均は12時40分前に576円高の28,254円まで上昇した後じりじりと上げ幅を縮めると結局370円高の28,048円と後場の安値で取引を終えています。こうしたなか新興市場も高く東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。

2.個別銘柄等

セブン&アイ・ホールディングス(3382)が一時3.6%高となりました。新型コロナワクチンの接種進展を追い風に北米などで個人消費が回復し海外コンビニ事業の収益が改善したことなどで上期の営業利益が小幅ながら増益を確保したことが好感されました。しかし、朝方の買い一巡後に上げ幅を縮めると小幅に下げて取引を終えています。小型建設機械メーカーの竹内製作所(6432)も5.7%高となりました。欧米を中心に建機の販売が好調で上期の営業利益が前年同期比46.1%増と大幅な増益となったことで買いを集めました。買い戻しが入り自動車株も堅調で、なかでもトヨタ(7203)が一時4.3%高となり、マツダ(7261)も一時4.5%高となりました。

さらに昨日の米国市場で主要半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1%を超える上昇となったことで半導体製造装置関連銘柄も高く、東京エレクトロン(8035)が3.2%高となったほか、レーザーテック(6920)は岡林理社長が極端紫外線(EUV)露光技術を採用するDRAMメーカー向けに検査装置の納入を開始したことをインタビューで明らかにしたと伝わったこともあって一時5.0%高となりました。また、マザーズ市場ではメルカリ(4385)が6.9%高となり上場来高値を更新しました。無料でネットショップを開設できるサービス「メルカリShops」の本格提供を開始したと発表したことが材料視されました。

一方で上期決算を発表したオンワードホールディングス(8016)が8.2%安となりました。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化すると想定されることから通期の営業利益の見通しを32億円から10億円に下方修正したことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は370円高となりました。マーケットが警戒していた米国債のデフォルト(債務不履行)がひとまず回避される見通しとなり昨日の米国市場が3日続伸となったことで買いが優勢となりました。昨日は節目の28,000円を付けたところで伸び悩むと上げ幅を縮めるなど戻りの鈍さが目立ちましたが、本日は28,000円を上回って寄り付くとその後も上げ幅を広げました。ただ、日本時間の21時30分に9月の米雇用統計の発表を控えていることもあって後場に入ると様子見となり伸び悩みました。大幅高となったことで下値への過度な警戒感がやや和らいだようにもみえますが、来週はこうしたなかで28,000円で下値を固めてさらに戻りを試せるかがポイントとなりそうです。

なお、2月決算企業の上期決算発表が本格化するなか本日は引け後に安川電機(6506)が決算を発表する予定ですが、今月下旬からスタートする3月決算企業の上期決算発表を占ううえで注目を集めそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)