【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,754.94  △337.95 (10/7)
NASDAQ: 14,654.02  △152.11 (10/7)

1.概況

米国市場は民主党上院トップのシューマー院内総務が12月初めまで債務上限を暫定的に引き上げることで合意したと表明したことで債務上限問題への懸念が後退し3日続伸となりました。92ドル高でスタートしたダウ平均はまもなくして558ドル高まで上昇した後伸び悩むと引けにかけて上げ幅を縮めましたが結局337ドル高の34,754ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も152ポイント高の14,654ポイントとなっています。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比3万8000件減の32万6000件となり市場予想を上回る改善となりました。一方で8月の米消費者信用残高は143億8000万ドル増に止まり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業を除く10業種が上げました。そのなかでも一般消費財・サービスと素材、ヘルスケアが1%を超える上昇となり、情報技術も1%近く上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでもユナイテッドヘルス・グループ(UNH)とダウ(DOW)、ホーム・デポ(HD)、ナイキ(NKE)、キャタピラー(CAT)、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、シスコシステムズ(CSCO)が2%以上上げました。一方でアムジェン(AMGN)とIBM(IBM)、スリーエム(MMM)、セールスフォース・ドットコム(CRM)が小幅に下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、ジーンズ大手のリーバイ・ストラウス(LEVI)が決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったことで8%を超える上昇となっています。決済サービス大手のスクエア(SQ)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて4%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%高い1.57%となりました。ドル円は111円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。米雇用統計の発表を今晩に控え様子見となりやすいなかで日経平均が節目の28,000円を上回ってどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)