【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,314.67  △311.75 (10/5)
NASDAQ: 14,433.83  △178.35 (10/5)

1.概況

米国市場は主力ハイテク株に買い戻しが入り大幅反発となりました。32ドル高でスタートしたダウ平均は大きく上げ幅を広げ昼前に450ドル高近くまで上昇した後一旦伸び悩み昼過ぎに320ドル高余りまで上げ幅を縮めましたが、午後に入って再び上げ幅を広げると取引終盤には488ドル高まで上昇しました。その後引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局311ドル高の34,314ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も178ポイント高の14,433ポイントとなっています。

2.経済指標等

9月の米ISM非製造業景況感指数は61.9と前月から上昇し市場予想も上回りました。また、8月の米貿易収支の赤字額は前月比4.2%増の732億5200万ドルとなり過去最大の赤字となりました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、金融とコミュニケーション・サービス、情報技術、資本財・サービスが1%を超える上昇となり、素材も1%近く上げました。一方で不動産と公益事業の2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでも長期金利の上昇を受けてゴールドマン・サックス(GS)が3%余り上げ上昇率トップとなったほか、主力ハイテク株に買い戻しが入りマイクロソフト(MSFT)も2%近く上げました。アップル(AAPL)も1%以上上げています。

ダウ平均構成銘柄以外でも主力ハイテク株が高く、動画配信のネットフリックス(NFLX)が5%を超える上昇となり上場来高値を更新したうえ、フェイスブック(FB)も2%余り上げました。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も2%近く上昇しています。また、バンク・オブ・アメリカ(BAC)とモルガン・スタンレー(MS)が買い推奨を受けて2%以上上げています。一方で新興電気自動車のローズタウン・モーターズ(RIDE)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて11%以上下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%高い1.52%となりました。ドル円は111円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の28,000円を超えてどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)