【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 35,366.26  △30.55 (8/24)
NASDAQ: 15,019.80  △77.15 (8/24)

1.概況

米国市場は新型コロナウイルスのワクチン普及への期待が引き続き相場を支え続伸となり、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。47ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に90ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩みましたが、堅調にすると取引終盤には109ドル高まで上昇しました。その後引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局30ドル高の35,366ドルで取引を終え3日続伸となっています。

また、S&P500株価指数が6ポイント高の4,486ポイントと4日続伸となり16日に付けた史上最高値(4,479ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も77ポイント高の15,019ポイントと4日続伸となり、初めて15,000ポイント台に乗せ前日に続いて史上最高値を更新しています。

2.経済指標等

7月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比1.0%増の70万8000戸となり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや一般消費財・サービス、素材などの6業種が上げ、エネルギーは1%を超える上昇となりました。一方で生活必需品や不動産、公益事業などの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではダウ(DOW)が2%近く上昇したほか、ゴールドマン・サックス(GS)とキャタピラー(CAT)、シスコシステムズ(CSCO)、シェブロン(CVX)、インテル(INTC)も1%以上上げ、ボーイング(BA)も1%近く上昇しました。一方でジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とウォルマート(WMT)が1%以上下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、決算が市場予想を上回る増収増益となった家電量販店のベストバイ(BBY)が8%を超える上昇となりました。また、中国企業の米預託証券(ADR)が高く、市場予想を上回る決算を発表したネット通販のJDドットコム(JD)が14%以上上昇し、同業のアリババ集団(BABA)も6%以上上げました。配車アプリのディディ(DIDI)も12%を上回る上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%高い1.29%となりました。ドル円は109円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)