ETHの「焼却」の仕組み見直しで価格上昇
ETH(イーサリアム)の大型アップデート「ロンドン」が予定通り実装され、暗号資産市場が全面高となっています。なかでも特に、ETHやETH系トークンの上昇が目立ちます。
時価総額トップ10の中では、ETHのほか、ドージコイン(ERC20)、ユニスワップ(DeFiトークン)がいずれも30%近い上昇を演じました。
このロンドンアップデートでは、ETHの送金手数料にかかる基本料圧縮のほか、出てきたETHの焼却(バーン、Burn)が含まれていました。個人的に驚いたのが、焼却されていくETHの量です。今のところ、24時間平均4500ETHペースで焼却されているのがわかっています(※後述の通り、アップデート後5日間の平均値のため、今後変わる可能性があります)。
ETHは1日あたり約6480ブロック生成されます(平均13.3秒で1ブロック)。1ブロックあたりの報酬が、2.1ETH前後のため、1日に出てくるETHの量は13608ETHとなります。
今回のETHのアップデート後には、1ブロック報酬ずつ焼却される仕組みが導入されました。
焼却数の平均値を取るのはまだ難しいですが、アップデート後5日間の平均値を取ると、前述の通り、おおよそ4500ETH相当になります。(※今後も変わっていくのでご注意ください。あくまで5日間の平均値です。)
現状レベルで計算しますと、4500ETH÷13608ETH=0.3306…
よって、約33%相当の半減期を迎えたようなものです。これを受けて、ETHおよびETH系トークンの上昇幅が他のコインより大きなものになったと考えられます。
私は今後ETHの需要は拡大し、更なる上昇が見込めるのではないかと思います。ですので、引き続きETHに対しては「強気」の姿勢を変えません。
ETHはトリプルボトムアウト!
では、ETH/JPY日足分析から始めましょう。
ご覧の通り、トリプルボトムが完成し、そしてボトムアウトとなりました。明確にネックラインを抜けているため、久しぶりに上昇トレンドに回帰したと思われます。しっかりと3ヶ月間の調整を終えた格好です。
まだ断続的な買いが入ってくるように思いますので、持っているポジションはしっかりとキープし、押し目がくるならネックラインに当たる約31万7000円の手前からでしょう。32万円あたりから買指値注文をセットしておいても良いように感じます。
第1ターゲットは40万円、第2ターゲットは史上最高値の48万円をイメージしてスイングトレードしたいと思います。
BTC(ビットコイン)は史上最高値に向けて再発進!?
BTC(ビットコイン)は大局が変わったように思いますので、週足から見ていきましょう。
BTCも綺麗なトリプルボトムを形成しました。既にネックラインも抜けており、現在は、前回の天上圏にあたるネックラインまで上値を伸ばしています。
508万円付近では、上値を抑え込まれやすいタイミングですので、しばらくの期間は上値が重いかもしれません。イメージとしては450−508万円で推移し、その後、508万円を突破する方が最終的にスムーズに史上最高値を更新できるのではないかと考えています。ですので、個人的には急がず、508万円のレジスタンスライン手前でもみ合い期間があったほうが良いと考えています。
もみ合いからの高値ブレイクに期待
BTC/JPY日足分析に移りましょう。
前述の通り、450−508万円のレンジ形成を意識したラインの引き方になっています。個人的には、8月中旬は少し値動きに休憩を入れ、8月下旬から9月上旬にかけて上方向にブレイクするのが理想的だと考えています。その方が、510万円以上のショートカバーを誘えますので、しっかりと600万円近くに価格を停滞させることができるように思うからです。
このまま一直線に600万円を目指してしまうと、この先、荒っぽい値動きが予想されます。安全運用を理想とすると、前述の値動きのほうが中長期でトレードしやすいのではないでしょうか。
いずれにしても、バイアスは上方向です。買いポジションをキープし、BTCもETHと同じく460万円付近にきたら、押し目買い(ネックラインのため)をイメージしています。
株式や為替は夏枯れ相場にさしかかっているようですが、暗号資産市場は関係なくよく動きます。ETHの大型アップデートもありましたし、市場はまた活況に呈してくると思います。引き続き、BTC、ETHともに買い目線、ポジションをキープしていきたいところです。