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Q.ボックス圏が続く丸紅が伸びる余地は?

みな様からのご質問

しばらく前、丸紅株が上がり続けていた時(1,000円をつけていた頃)に購入しましたが、以降、900円台でのボックス圏が続いており、大きい金額ではないですが含み損となっています。

今後、丸紅が伸びる余地はないでしょうか。

回答

3日に発表した1Qの決算は市場の予想を上回る非常に良好なものでした。その大幅高で1,000円台目前までいったのですが、好決算⇒株高が持続しない最近の流れで反落してしまったのは残念です。

丸紅(8002)も他の商社同様、チリの銅事業やオーストラリアの鉄鉱石事業など商品市況に左右される収益構造ですが、商社の中では比較的、脱炭素に積極的でESGの観点からも評価されるでしょう。無論、上値余地はまだまだあります。

Q.個別株投資をするにあたって経済学を学ぶこと

hiroshi045様からのご質問

個別株投資をするうえで、経済学、とくにマクロ経済学・ミクロ経済学を学ぶことはプラスに働きますか?

有用でしたら、特に役立つ分野や推薦図書など詳しくお聞きしたいです。

回答

『経済学を学ぶことはプラスに働きますか?』

もちろんですとも!過去に何回か書籍を挙げていますので、それらも参考にしてください。

◆2021年7月1日のマーケットの羅針盤
Q.金利と為替の関係を説明した著書は?

今回は「経済学、とくにマクロ経済学・ミクロ経済学」とのことですので、「経済学」の教科書を挙げます。

◆総合
N.グレゴリー・マンキュー著『マンキュー経済学』(入門、マクロ、ミクロ)

◆マクロ
中谷巌著『入門マクロ経済学』

◆ミクロ
神取道宏著『ミクロ経済学の力』

◆ファイナンス
ツヴィ・ボディ著『インベストメント』(上下)

◆計量経済学
西山 慶彦、新谷 元嗣、 川口 大司、 奥井 亮著『計量経済学』(New Liberal Arts Selection)

Q.今の日本市場について

投資家になりたい様からのご質問

7月も日本株は軟調、ワクチン接種は国民1回目が4割に達しますが雰囲気が好転しません。

これはデルタ株拡大に伴い感染者数が過去最大に増加し、再度の緊急事態宣言が出され 、観光・飲食業界等の業績急回復が見込めないためでしょうか。

ワクチン接種率の上昇は日本市場には影響しなくなっているのかお考えお聞かせ願います。

回答

ワクチン接種は進んでいるのですが、遅々とした印象で、それ以上に感染者数の拡大に歯止めがかからない ― かけられない政府の無策が悪材料視されているのでしょう。

Q.東亞合成の投資先としての魅力度は?

TOTO様からのご質問

東亞合成(4045)を持っています。アロンアルファの製造販売会社のようですが、基本は接着剤ではなく、化学メーカーでアクリル関係やファイン化学を手掛けているようです。

この度、4円増配を打ち出したようですが、投資先としての魅力度はどのように考えたらよいでしょうか。

回答

悪い会社ではありませんが、地味で投資家を引き付けるポイントがないと思います。

Q.任天堂の見通しについて

バナナマン様からのご質問

任天堂はコロナの感染が拡大しているのに、なぜ下落しているのでしょうか。

そろそろ上昇に転じそうでしょうか。どのあたりまで戻しそうでしょう?

回答

コロナ感染⇒巣ごもり⇒ゲーム人気というテーマはすでに織り込み済みで過去のものです。

任天堂(7974)の直近の調整は7月上旬に主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の新型機を10月8日に発売すると発表したタイミングで材料出尽くしとみた売りが出たことに端を発しています。

短期的には調整局面ですが、同社商品の魅力は不変でしばらくすれば7万円を再度試しにいくでしょう。

Q.QUICKコンセンサスについて

源様からのご質問

QUICKコンセンサスが下回った場合は、営業利益が増していても、株価が下がる場合が多分にあるのはなぜでしょうか。

QUICKコンセンサスが大事ですか。

回答

短期的な市場の反応はコンセンサス対比どうだったかというサプライズに左右されます。

「営業利益が増加」という情報が事前に織り込まれていればそれは株価材料にはなりません。

Q.キヤノンの見通しについて

smile様からのご質問

キヤノンを保有しています。長期保有で問題ないでしょうか。

ヘルスケアが今後どのように伸びていくかも回答いただけると助かります。

回答

キャノン(7751)は19日に発表した2021年12月期の業績予想の上方修正発表直後、大幅高になりました。

家庭用のインクジェットプリンターの販売増や新型コロナウイルス禍で低迷していたカメラ事業の底打ちを期待する買いを集めたことが背景です。

ただ、同社はsmile様が注目されるようにヘルスケアに注力しています。この分野では磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)などを手掛けています。

これらは同社が長年培ってきたカメラの光学技術を応用できる分野で得意領域に育てることは可能だと思います。第二の「富士フイルム(4901)」になってほしいと思います。


このコーナーでは、お客様からいただいた質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答します。

今回は2021年7月28日から8月2日に寄せられた質問から抜粋して回答しております。

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