【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,876.97 △586.89 (6/21)
NASDAQ: 14,141.48 △111.10 (6/21)
1.概況
米国市場は先週末に大きく下げた反動で景気敏感株を中心に買いが入り大幅反発となりました。21ドル高でスタートしたダウ平均は大きく上げ幅を広げ昼過ぎに618ドル高まで上昇した後伸び悩みましたが、その後も大きく押すことなく堅調に推移すると586ドル高の33,876ドルで取引を終え6日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も111ポイント高の14,141ポイントと反発しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが4%を超える上昇となったほか、金融と資本財・サービス、素材も2%以上上げ、不動産も2%近く上昇しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが上げました。そのなかでもアメリカン・エキスプレス(AXP)が4%以上上昇したほか、ボーイング(BA)も3%を超える上昇となり、シェブロン(CVX)も3%近く上げました。また、トラベラーズ(TRV)とゴールドマン・サックス(GS)、IBM(IBM)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、シスコシステムズ(CSCO)、キャタピラー(CAT)も2%を上回る上昇となっています。
ダウ平均構成銘柄以外では、料理宅配サービス大手のドアダッシュ(DASH)が大手スーパーのアルバートソンズ(ACI)と食料品の宅配で新たに提携したと発表したことで3%を超える上昇となりました。アルバートソンズも3%近く上げています。一方で暗号資産のビットコインの下落を受けて暗号資産交換業者のコインベース・グローバル(COIN)が3%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.05%高い1.49%となりました。ドル円は110円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて大きく上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で28,775円)を回復できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)