家にいることをずーっと強制させられてきたアメリカでは、早く解放されたい、早く家を出て街に行きたい!と思い続けてきたところ、一気にワクチンが普及し、経済の全面再開はもう目の前にやって来ました。そうするとどうしても人の心として、やっぱり街に行くのは恐い、不安だ!と一旦は尻込みします。実際に経済がリオープンすれば、2週間もしないうちに人々は両手を挙げて踊りながら街に繰り出すことでしょう。

株式マーケットで今起きていることは、この真ん中の”尻込み”の状況がアメリカで起きているのだと思います。数日前まで株式市場は史上最高値でした。それはお金が刷られすぎたからですが、大量のお金が社会に投入される中で、そしてコロナ問題の出口が見えてくる中で、経済活動の再始動への期待、そしてそれによる企業業績への期待から、株価は上がっていたのです。

そうしたら本当に出口がそこまで来た。そして経済活動が伸びている実績値も出てきた。すると一旦”尻込み”が起きます。調整とも云います。これからも上がったり下がったり、様々な波が来るでしょう。気持ちも、株価も。しかしその先は暗い方向ではなく、明るい方向だと云うことを覚えておきたいと思います。