ニューヨーク市のデブラシオ市長は、ニューヨークに観光客を呼び戻すために、早ければ今週末にでも、タイムズスクエアなどに観光客向けの移動式のワクチン接種所を設ける考えを示したとのこと。一回の接種で済むジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンだそうです。この施策の実行には州の許可が必要だそうですが、まだクオモ知事はコメントしてないとのこと。

なんともまぁパワフルな案です。「技術力のある大国」って感じを見せつけています。しかしニューヨーク市の感染状況などを考えると、この施策は単にパワフルなだけでなく、彼らの性質も反映しているように思えます。ニューヨーク市は、今月末までに地下鉄や飲食店などの営業制限を解除していき、7月1日には完全なるリオープン、経済活動全面再開を目指しているのですが、市の最近の新規感染者数は一日平均1030人、一日平均の死亡者数は30人とのことです。因みにニューヨーク市の人口は約840万人。東京の方が数字はいいですね。性格の違いなのか。見通しの違いなのか。切り分け(トリアージュ)の違いなのか。割り切りなのか。難しくて良く分かりませんが、恐らく、「ワクチンを持っている・余っている」という認識が、感情や意志に大きくポジティブに影響しているのでしょう。

いいな、ワクチン。私たちも欲しいよう。政府は何はともあれワクチン確保にもっともっと気合いとお金と今までのあらゆる関係を掛けて、もうそれだけでいいから、マジで集中して、取り組んで欲しかったです。いや、もちろん取り組んでいたのでしょう。結果を出して欲しかったです。そしてこれから結果を出して欲しいです。いずれにしろ来年には世界中でワクチンは余るそうですから、数ヶ月の違いではあるのですが、大きな違いです。ワクチンが行き届けば、変異株の発生スピードも一気に落ちるでしょうし。

ニューヨーク市の施策、実施されるのでしょうか?超長蛇の列になるかなぁ。興味津々です!