【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,430.24 ▼96.95 (4/6)
NASDAQ: 13,698.38 ▼7.21 (4/6)
1.概況
米国市場は利益確定の売りが出て小幅に反落となりました。27ドル安でスタートしたダウ平均はまもなくしてプラスに転じましたが、17ドル高で上値が押さえられると下落に転じ徐々に下げ幅を広げました。引け間際に146ドル安まで下落したダウ平均は結局96ドル安の33,430ドルで取引を終え3日ぶりに反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も7ポイント安の13,698ポイントと4日ぶりに反落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や生活必需品、一般消費財・サービスなどの6業種が上げました。一方で情報技術やヘルスケア、資本財・サービスなどの5業種が下げています。
4.個別銘柄動向
写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)が投資判断の引き上げを受けて5%余り上昇しました。フィットネス機器のペロトン・インタラクティブ(PTON)も買いの投資判断を受けて5%以上上げています。また、クルーズ船のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)が7月以降にジャマイカやギリシャなどを出港する航路を再開するとしたことで4%以上上昇しました。さらにバイオ製薬のモデルナ(MRNA)が医薬品のキャタレント(CTLT)と新型コロナウイルスのワクチン増産などでの提携を拡大すると発表したことで3%近く上げています。一方で前日に大きく上昇したウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)が2%近く下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%低い1.66%となりました。ドル円は円高に振れ109円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安と円高を受けてやや売り優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が底堅さをみせ下げ渋るかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)