昨日発表された日銀の資金循環統計によると、昨年、家計は約40兆円の資金余剰、企業も約20兆円の資金余剰、一方政府は約50兆円の資金不足となったとのこと。ま、そうなりますね。政府はお金をバラ撒きまくった訳ですから。どうやってこの余剰資金をちゃんと消費や設備投資に向かわせるか、が大きな政策目的になると思われ、報道もそのように解説していますが、もうひとつの側面もあると思います。

即ち、未来世代から現代世代への資金の移転です。富の移転と云ってもいいでしょう。巨額な未来世代からの借金が、また更に巨額に増えた訳です。ですから、この余剰資金を消費や投資する際には、未来世代のためになることに多く使われるべきだと思います。そのためには、もっと若い世代の声を聞かねばいけない、そして更に未来世代の声を想像しないといけないと思います。

今の日本社会はそう云ったことが出来ているのか?私はそう思いません。我が国最大のダイバーシティ問題は、性別よりも年齢である。我が国の最大の問題は年功序列や、世代間格差が是正されないことである、と私は以前からずっと主張していますが、その思いは強くなるばかりです。隗より始めよ。私の周りで先ずはすべきことを、真剣に考えたいと思います。