月曜日は大坂なおみ選手のことを書いたので、同じ週末のもう一つの印象的なニュースについて今日書きます。元ヤクルト・スワローズの安田猛投手が土曜日に亡くなられたとのこと。翌日はネット上の検索で「ペンギン投法」がトレンド入りまでしました。

安田投手は私が小学生の頃、良くテレビで見ていました。アンチ巨人の我が家では、何故か巨人戦をテレビで見ることが多く(或いはそもそもその頃のテレビは巨人戦ばかり流していたのでしょう)、安田投手のひょい、ひょい、ふにょん、という感じのピッチングはとても印象的でした。あの頃の私にとっての印象的な投手は安田の他に、やはりヤクルトの松岡弘(ひろむ)、そして中日の星野仙一です。調べてみると、3人とも1947年生まれ、同い年なんですね。

王貞治がホームラン数の世界記録を作りそうな時に、みなが敬遠ばかりしていた時、安田は果敢に勝負を挑んでいました。松岡は巨人戦では汗だくでヘロヘロになりながら闘い、しまいにランナーズ・ハイではないですがなんかハイな状態になってきて、最後はノックアウトされてマウンド上で身も心も崩壊する、みたいなシーンを良く見ました。そして星野は巨人戦で、終盤に入ると、テレビから聞こえてくるような雄叫びをしながら、巨人選手に向かって熱球を投げていました。

ま、要は嫌いな巨人に対してひるまずに闘いを挑むこの3人が、私は好きだったのです。そのことを今、思い出して、再確認しました。三つ子の魂百まで。この強くて大きいもの、”体制”的なものに対する反骨精神は、今でも全然変わっていません。安田選手、ありがとう!安田選手のご冥福をお祈りします。